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希望者と批判者殺到「バディスポーツ幼児園」出身の有名人は誰?

「子供たちが泣きながら走る「スポ根幼児園」に入園希望者殺到」というポストセブンの記事があります。

その記事で取り上げられた「バディスポーツ幼児園」のスパルタ式指導法に賛同し、我が子を入園させようと希望する親が殺到していると同時に、その指導法に対し批判者も殺到。ネットでは炎上状態になっています。

賛否両論、様々な意見があると思いますが、ここでふと疑問が。「バディスポーツ幼児園」を卒園した人たちは、その後どうなっているのか。

「バディスポーツ幼児園」出身の有名人を紹介すると共に、「スポ根幼児園」について考えてみました。

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子供たちが泣きながら走る「バディスポーツ幼児園」とは?

ポストセブンの「子供たちが泣きながら走る「スポ根幼児園」に入園希望者殺到」では、スポ根幼児園こと「バディスポーツ幼児園」とその指導法を紹介しています。

「バディスポーツ幼児園」は、1981年に鈴木威・園長が設立した無認可保育施設です。一応都に申請はしたらしいですが、定められた内容を満たしていないことから、認可外となっています。「バディスポーツ幼児園」が、”幼稚園”ではなく”幼児園”と表記されるのは、このためです。

しかしそれでいいのだと園側は思っているようで、理由は認可となると自分たち独自のやり方ができなくなるから。

設立当初はわずか園児が4人ほどでしたが、現在都内4か所、神奈川3か所あり、総勢1700人の子供たちが通っています。どこもキャンセル待ちなんだとか。

それだけ多くの親御さんに人気がある「バディスポーツ幼児園」ですが、実は2012年に事故が起きています。

「バディスポーツ幼児園」のプール事故

2012年7月に、「バディスポーツ幼児園」では園児がプールで溺れ、一時は意識不明となる事故が起きています。

「バディスポーツ幼児園」の内規では、クラス合同でプールの授業をしてはいけないことになっていました。しかし合同で行われ、合計45名もの子供たちが、わずか2名の大人の元、プールの授業を受けていたのです。

その内規では園児15名に対し、大人2~3人とありましたが、それは守られていませんでした。

そしてその45人の子供たちの一人がプールで溺れてしまったのです。

45人の子供たちと、たった2名の大人。事故は起こるべくして起こったといえるかもしれません。

「スポ根幼児園」の指導法

「バディスポーツ幼児園」の指導法は、絵に描いたようなスポ根として知られています。スポーツを通じて、子供たちを育成することがメインなわけです。

「バディスポーツ幼児園」の一日は、5歳になる年長組の子供たちが1周150mのコースを9周走ることから始まるそうです。

150m x 9周 = 1350m

1.35kmを5歳児が走る・・・。結構な距離です。歩くのではなく、走るんです。

若い先生が子供たちを叱咤しながら。

年長組の子供たちは、息遣いに嗚咽が混じることも稀になってくるそうで、ということは、年中組や年少組の子供たちは、息遣いに嗚咽が混じえながら、若い先生に叱咤されながら、走っているんですね。

また6月、10月、11月と年に3回も運動家があるのも、「バディスポーツ幼児園」の特徴です。普通は年に2回春と秋、または年に一回秋のみのですよね。3回は確かに多いです。

さらに一年を通して様々なスポーツイベントが行われています。

一番驚いたのは、卒園式の課題です。三点倒立、逆上がり、跳び箱6段の3種目を全員が成功するまで終わらない、つまり卒園できないそうです。

「卒園できない」と言われれば、子供も努力せざるを得ないでしょう。

とは鈴木威園長の考え。さらに鈴木威園長は、

今の子供は自分に厳しいことをやらないから、中高生の部活だって続かない。スポーツは自分の力で乗り越えなければ技は身につかないし、誰かに代わってもらうこともできない。
『絶対やれ』と要求する内容は『やれば必ずできる』ことだけ。そうして取り組んで『やればできる』という体験ができる

と自身の指導法哲学を話しています。

しかしここで大きな疑問が!!

卒園できなかったらどうなるの?

義務教育でもない、しかも認可外の保育施設を卒園できなかったら、小学校へ進学できないの?

そしてそんな認可外保育施設に、そんな権限があるの?

小学校は義務教育です。満6歳の全ての子供が小学校へ通います。親にはそうさせる義務がありますし、子供はそうする権利があります。

ですから卒園式で課題をクリアできなかったら、卒園できないとはどういうことなのでしょうか。

- 全員が課題をパスできるまで、家には帰れない。
- もし何日もパスできず、小学校の入園式までパスできなければ、小学校に通いながら、ひたすら「バディスポーツ幼児園」に月謝を払いつづける。

どうなんでしょう。

希望者と批判者が続出!

キャンセル待ちができるほどの人気がある「バディスポーツ幼児園」。自分の子供を通わせたいと希望する親が、とても多い一方で、「バディスポーツ幼児園」のスパルタ方式に批判する声も続出しています。

「小さい子の泣きながら走るところは本当は見たくない。実際の親心としては」

「ここに入れたがる親って、自分だったら入りたいのかな…」

「ウチの子には向いてないなぁ〜」

「私が園児なら家出を考えるね」

戸塚ヨットスクールを連想する人も、多いようです。

そして中には中立というか、まあ一理あるかも、という声も。

「基本的な運動能力とかあがりそうだし、子供にとってストレスにならないなら、通わせたいと思った」

「バディスポーツ幼児園」出身の有名人

「バディスポーツ幼児園」出身の有名人として、最近テレビ番組で長距離走を完走した土屋太鳳さんがいます。

10月8日放送の「オールスター感謝祭」の名物コーナー「赤坂ミニマラソン」で、土屋太鳳さんは汗だくになりながら、激走。途中までトップを走っていましたが、結果は8位とまずます。しかしゴールしたときは、自力で立ち上がることができない状態でした。それもそのはずで、全く準備していない中、突然ミニマラソンに参加したわけですから。この根性には多くの人が感心させられました。

土屋太鳳さんは、自身の根性の強さは「バディスポーツ幼児園」での体験が影響していると話しています。幼い頃の体験が、その後の人生に大きく影響しているのですね。

またサッカーの丸山裕市選手、武藤嘉紅選手、村松智子選手、市民ランナーとして知られる公務員の川内優輝さんなども、「バディスポーツ幼児園」出身です。

スポーツ選手なら、きっと数々の辛いトレーニングを重ねてきているはずですが、その中でも「バディスポーツ幼児園」での体験は本当にきつかった、と話しているそうです。

最後に

有名人を排出している「バディスポーツ幼児園」。ただ全ての有名人が、幼少の頃、どこかの幼稚園、幼児園、保育園に通っていたわけです。そう考えると、どこか一定の施設が優れていると決めるは、ちょっと違うような気がします。

それに、「バディスポーツ幼児園」は多くの子供たちが通うマンモス校です。数多くいれば、その中の何人かは有名人になるでしょう。大事なのは、分母数に対し分子がどれだけなのか、ということです。

そして私が思うに、「バディスポーツ幼児園」を卒園したほとんどの子供たちが、他の子供たちと同様、将来は普通の人になっていくのだと思います。

いろいろな指導法、いろいろな施設があると思いますが、みなさんは、「バディスポーツ幼児園」をどう思いましたか?

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