アメリカの俳優チャーリー・シーンが、総資産125億円をすべて使い果たし、現在は仕事もなく両親の元で暮らしている、というニュースを聞いて、なぜアメリカ人は節約をしないのだろうと、不思議に思いました。
チャーリー・シーンと同じようなケースで、何億円と稼ぐ人たちが破産してしまう話を聞くと、いつもそういう疑問が沸き、金銭感覚がもったいない主義の日本人とは違うのかな、と思います。
なぜアメリカ人は節約しないのか、その理由を考えてみました。
チャーリー・シーンが落ちぶれるまで
チャーリー・シーンといえば、昨年11月にHIV患者であることをカミングアウトし、有名人の衝撃的な告白に多くの人が衝撃を受けました。
以前は「テレビ界で最も高収入の俳優」と言われ、総資産額は日本円でおよそ125億円だったとか。
ちなみにマイクロソフトのビル・ゲイツは8兆4750億円(2016年)、ソフトバンクの孫正義が5658億円(2012年)です。
8兆4750億円というと、どこかの国の国家予算より大きい額ですよね。
私のような一般庶民からすれば、チャーリー・シーンの125億円だって、金額が大き過ぎてピンときません。
チャーリー・シーンは、違法薬物、女性関係、アルコール、発砲事件など、とにかくスキャンダルの耐えない人物でした。
飛行機や違法薬物の購入、女性、そしてHIVを事前に知らせずに行為をしたとして、パートナーから訴えられ、その示談金。それらに加え、2人の元妻との間にいる計4人の子供たちへの養育費、チャーリー・シーン自身のHIV治療費もかかるでしょう。
支出ばかりで、仕事が無いので入ってくるものがなく、資産は底をついていまったとか。現在は両親のもとに身を寄せているということです。
チャーリー・シーンが出演した作品の中では、映画「メジャーリーグ」とテレビドラマ「Two and a Half Men」が好きです。このドラマの主演を演じていたチャーリー・シーンは、一話当たり1億8千万円のギャラだったといいますから驚きですね。
ちなみに最近覚せい剤取締法違反で逮捕された庄司哲郎容疑者を、金銭的に援助していたとして話題になった「とくダネ」MCの小倉智昭さんの、番組一本当たりのギャラは350万円と言われています。
何で節約しなかったの?
125億円の総資産を全て使い果たす前に、どうしてチャーリー・シーンは節約しようとしなかったの?と疑問に思ったのは、私だけではないはずです。
私のような一般庶民からすれば、1億円あったら、贅沢さえしなければ働かなくてもこの先何十年もやっていけそうな気がします。
しかしアメリカ人を見ていると、節約という言葉を知らないのかと思うことがあります。
NBA(プロバスケットリーグ)の選手のおよそ6割、NFL(アメリカンフットボールプロリーグ)の選手にいたってはその8割近くが、自己破産をしていると聞いたことがあります。
年報の1割でも使わずに貯めていれば、破産することはなかったでしょう。
なぜこういった高額な収入があるにも関わらず、自己破産へと陥るのか。その理由は、このようなプロスポーツ選手は大学生のときからスター選手であることが多いですが、大学ではろくに教育も受けず、卒業後に大金を手をするからだそうです。つまり大金をどのように扱えばいいのか、お金の運用管理に必要な知識を身につけることのないまま、高額な収入を得てしまうことが問題なのです。
ではチャーリー・シーンの場合はどうでしょう。
チャーリー・シーンは父親、叔父、妹が俳優で、俳優一家に生まれ育ちました。つまり裕福な家庭に生まれ育ったということです。いわゆる「2世タレント」とでもいいましょうか。それに当てはまるチャーリー・シーンなのです。
全てがそうとは言いませんが、多くの2世タレントがあまり良いことで報道されないので、チャーリー・シーンがなぜ、性的関係が派手で、違法薬物、金遣いが荒いのか、ここで説明しなくても、推測していただけるでしょう。
最後に
いくらHIV患者とはいえ、チャーリー・シーンはまだ51歳です。既に資産を使い果たし仕事が無ければ、この先ずーっと親に面倒を見てもらうのでしょうか。幸いチャーリー・シーンの両親は、それなりの資産があるようですが。
人の生活は、どれだけ稼いでいるかではなく、どのように消費するかで決まる、と言った学者がいましたが、まさにその通りだなと思いました。
以上、チャーリー・シーン資産125億円使い果たして、なぜ節約しなかったのか?