金スマ600回記念であの大物元政治家田中角栄が取り上げられた。ロッキード事件で失速したが、かつての天敵石原慎太郎は今になって田中角栄を天才と称賛しているのだ。そんな田中角栄のお膝元新潟で、彼が広めた数々の功績の中の一つで消雪パイプというものがある。これは一体何なのか、そして地元の人たちの評価はいかに?
消雪パイプとは?
元総理大臣田中角栄は新潟県出身。雪国である。新潟県の長岡市が昭和年に克雪宣言を行ったことから、つまり豪雪だけどそんなことには負けないぞ、と宣言したことから、田中角栄がそれをサポートするための法律が成立したのだ。それにより除雪整備をするため、消雪パイプが積極的に導入されたのだとか。除雪車では単に雪を集めるだけなので、本当の解決にはならないという。雪を溶かすこが、雪が積もっても街の機能を維持し続けるには必要なのだ。
この消雪パイプとは、文字のごとく道路にパイプが通っていて、地下水を組み上げてその中を水が流れる。その水がノズルから道路上に流れる仕組みで、雪が融けていくのだ。なるほど。
地元の人の反応は?
確かに雪は溶けるのだが、その溶けた水はその辺に溜まっていて、水浸しになるのだとか。それは厄介なことである。雪が融けたら終わり、ではないのだ。金スマではこのことに触れてはいなかった。確かに雪が溶けたことで、街の機能は維持できるのだろうが、そこに実際に住む人たちの細かい生活のことまで、考える必要がある。
ただこの消雪パイプのおかげで、雪国の生活は激変したのは本当のようだ。金スマでも、田中角栄がこの消雪パイプのことを演説にも盛り込んでいたと、紹介している。
市や県や、各自治体が消雪パイプを設置するのだと思いきや、個人宅で設置する人もいるのだとか。コストがかなりかかるが、やはりこの消雪パイプがあるのと無いとでは、生活は全く違うらしい。
まさに新潟県が誇る、雪国の必需品である。