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世界フィギュア ポリーナ棄権でどうなる長洲未来

アメリカのフィギュアスケーター、ポリーナ・エドマンズ選手が、右足の骨挫傷で、来週から開催される世界選手権を棄権することが明らかになりました。とても残念なことですが、これにより急遽長洲未来選手の出場が決定。彼女は今年の全米選手権4位でしたが、先月行われた4大陸選手権では素晴らしい演技で2位になりました。さてこのチャンスを長洲未来選手は活かすことができるでしょうか。今回は彼女を含む3人のアメリカ女子代表について、まとめてみました。

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いつももう一歩のところで

長洲未来選手はジュニア時代は輝かしい成績を残し、初出場した全米選手権ではいきなり優勝を果たしていますが、シニアに上がってからはいまいちで、いつももう一歩のところで結果を残せていません。今回の全米選手権で上位3人が世界選手権へ出場することができる中、彼女は次点の4位だったし、2014年のソチオリンピックでは、アメリカ勢は3名が出場できる中、その年の全米選手権で3位になりながら結局オリンピック代表には選ばれなかったし。初出場した世界選手権もショートでは浅田真央選手を抑えて72点を越えて1位だったのに、フリーでミスを連発し結局チャンスをものにできませんでした。その後女性特有の体系変化や、怪我にも悩まされます。長洲未来選手はジャンプの回転不足をよくとられるので、いまいち点数が伸びないのです。ジャンプは一番の得点源である限り、これは致命傷です。こうしてずーっといつも一歩のところで結果が残せず、伸び悩んできました。

ふっきれた?4大陸選手権

そんな長洲未来選手ですが、先月中国で行われた4大陸選手権では、快心の演技を披露しました。あんな未来ちゃん見たの久しぶり、そんな声が聞こえてきそうな演技で、自己ベストの193.86点を叩きだしだしたのです。彼女が自己ベスト更新するのは本当に久しぶりです。フリップジャンプにエッジエラーこそとられましたが、ショートとフリー合わせて回転不足のジャンプは無く、しっかり加点を貰っています。ものすごい努力だったのだろうと思います。本人も演技終了後、喜びを爆発させていましたし、その表情には何かふっきれたように感じられました。この演技を世界選手権でもう一度できれば、上位に入り込むチャンスは十分にあると思います。特に大きな大会で好成績を残せば、ジャッジは点を出しやすくなるのがフィギュアの傾向。まあジャッジといえど人間ですから。

アメリカの2強、アッシュリー・ワグナー、グレイシー・ゴールド

この二人の選手の活躍で、ここ数年アメリカ女子勢は安定して、オリンピックと世界選手権で3枠を獲得しています。まだ二人共世界選手権での表彰台はありませんが、今回は地元アメリカで開催されることもあって、期待が高まります。アッシュリー・ワグナー選手はベテランの雰囲気ただよう滑り、そしてグレイシー・ゴールド選手はパワフルのようで繊細のような演技が持ち味ではないかと思います。しかしグレイシー・ゴールド選手は波があり、今回の世界選手権ではその波がいい方に行くのが悪い方へ行くのか分かりません。いい方へ行ったときの彼女は、キレがあり大きくて完成度の高いジャンプで高得点を叩き出します。テレビで見ていても分かるほどのスピードのある滑りは、見ている人を飽きさせません。

アメリカ勢はここ10年、世界選手権ではメダルがありません。今回は地元開催でメダルへの期待がかかります。ホームであることを活かして、ロシアや日本にどこまで迫ることができるのか、楽しみです。

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