嵐の二宮和也が主演を演じる映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」の原作となった「麒麟の舌を持つ男」を元に、あらすじと内容、そして感想レビューします。
「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」の原作
二宮和也が主演を演じる映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」は、田中経一作の「麒麟の舌を持つ男」が原作になっています。
田中経一といえば、世界的な人気番組「料理の鉄人」を手がけた人で、「麒麟の舌を持つ男」ももちろん料理関係ですね。
「麒麟の舌を持つ男」は2014年に出版され、田中経一はディレクターとしては凄腕ですが、作家としては全くの新人であるにも関わらず、テンポのよい作風でエンターテインメント性に優れた作品です。
「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」のあらすじ
原作「麒麟の舌を持つ男」から、あらすじを見ていきたいと思います。
あらすじと内容、感想レビュー
佐々木充は、一度食べた料理の味を忠実に再現することのできる、絶対音感ならぬ絶対味覚『麒麟の舌』を持つ料理人。
そして高額な報酬を貰って、人生の最期に食べたい料理を作るという請負人でもあります。
ある日中国トップの料理人楊清明から、大戦中、日本軍の特命を受けた宮廷料理人・山形直太朗が心血を注いで完成させた究極の料理「大日本帝国食菜全席」という難しく謎に包まれたレシピの再現を、最期の料理として注文されます。
それは春夏秋冬の題を付けられた四冊の料理レシピを探し出す依頼で、戦争に翻弄され何処かに散り散りになったレシピを探すので、5千円の報酬で佐々木は、この依頼を請け負うことに。
佐々木充が調べていくうちに、思いも掛けない事実に遭遇し、その「大日本帝国食菜全席」のレシピをめぐる陰謀に巻き込まれていきます。
それは当時の満州の存在さえ揺るがすような、恐るべきものでした。
そして佐々木充は、レシピ本について調べていくうちに、宮廷料理人・山形直太朗の人生をも追うことになります。
そこで見えてきた、山形直太朗が隠し続けた真実、山形直太朗の娘幸の苦しみ、依頼人楊清明が長年抱いていた本当の気持ち・・・。
「大日本帝国食菜全席」の隠された影や闇の部分に起点する悲しみが、レシピを再現していくうちに解きほぐされ、佐々木充の人間味の無い冷淡な性格さえ、成長していくのでした。
佐々木充のレシピや料理が、直接「大日本帝国食菜全席」の謎を解くというわけではありませんが、2000年代の現代と1930年代の満州を交差するように物語が進んでいく内、佐々木充のビジネスライクだった態度が、少しづつ人間らしい温かみのある心を取り戻すのでした。
最後のシーンで、登場人物が集まり、いわゆる謎解き状態になりますが、そこま何となくありきたりな、あまり意外性に乏しくなっています。
登場人物の関係があまり複雑になりすぎていないので、テンポよく読めたるミステリー小説です。
200以上のレシピーが本には載っていて、圧巻です。
二宮の役どころは?
映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」では、二宮は料理シーンが多いので、現在服部栄養専門学校で2カ月前から特訓中だどか。
もしかしたら映画の中では、二宮の調理シーンがフルショットで見られるかもしれません。
二宮も
「とにかく死に物狂いで頑張ります」
と意気込んでいるようなので、しっかり特訓して、料理の腕を上げてほしいですね。
最後に
映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」は来秋公開だそうです。
ニノくんの料理シーン、ノーカットで見てみたいです。
以上、嵐の二宮和也の主演映画「ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~」のあらすじと内容、感想レビューでした。