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ウワサの保護者会でも明かされない不登校の悩みの原因とは?

今回の「ウワサの保護者会」では不登校の悩みを取り上げている。不登校の子供本人もその家族も皆悩んでいる。もちろん番組では専門家が分析をするが、不登校の子供とその家族を見ていると、ある共通したことが見えてくる。原因とその解決の鍵を握るのは、やはり家庭である。

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何とかしようと慌てる親

子供が学校に行くのを拒否すれば、親はもちろん慌てる。何があったのか?いじめられているのか?親は冷静ではいられない。そして子供に言うのだ「どうしたんだ?何があったんだ?いじめられているのか?誰かが嫌がらせでもしたのか?クラスで無視されているのか?」と、ひたすら質問攻めにするのだ。

ここで既にNGである。

親なんだから、心配して当然だろう。
そんな声が聞こえてきそうだが、なぜそのように問いただすことがNGなのか分からないから、子供は益々追い詰められたりするのだ。問いただしたところで、子供が心を変えて登校するわけがない。

ではなぜこの行動がNGなのか。

答えは誰にも分からない

ある心理カウンセラーのもとに、母親が不登校の子供を連れてきた。母親はその心理カウンセラーに「いつになったらこの子は学校に行けるようになるんですか?」と聞く。心理カウンセラーはその子供に「いつになったら行けるの?」、子供は「分からない」。そして心理カウンセラーは母親に「分からないそうです」と答える。母親は困惑したように「分からないとはどういうことですか?」とまくし立てる。もう既に何度かその心理カウンセラーのもとでカウンセリングをしていたのに、ちっとも学校へ行こうとしない我が子に母親は焦っていたのだ。心理カウンセラーは母親に言う、「お母さん、ご自分が娘時代、親にいつになったら結婚するんだと言われ、どう答えましたか?」。母親は「分からない」としか言いようのない問いを、息子にしていたのだと気づき、「先生、私は焦っていたのですね」と言う。

なぜ自分が学校に行けなくなったのか、そう、行かなくなったのではない、行けなくなったのだ。そしてその答えが親にはっきり言えたら、その子は翌日には学校へ行くだろう。ただ、何となく、行けなくなった。理由は子供による。でもはっきりした答えはない。

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だから焦る親が、警察の尋問のような質問攻めにしたところで、何も答えは得られないし、事は好転しない。

子供がしてほしいこと

子供が不登校になったとき、親に何をしてほしいのか。多くの親はどうしたら学校にまた登校してくれるようになるのか、そればかり考えて必死になる。こうしたらいいああしたらいい、とアドバイスや説教や。子供がしてほしいことは、そんなことじゃない。それは子供のために言っているのではなく、自分がそう言いたいから言っているのだ。言わないと自分が落ち着かない。でも、子供はそんなこと言われて、じゃあ明日それを実行しよう、なんて絶対に思わない。

不登校の子供に限らず、子供が親にしてほしいこと。
それは、話を聞いてほしいということだ。あれこれ言うのではなく、聞くこと。じっくり、子供を決して否定せず、聞くことだ。

聞くことは、話すことより難しい。上手に聞くには、技術がいる。その技術を持っていない親の子供は、気の毒だと思う。

コミュニケーションの難しさ、大切さ

子供の話を十分に聴く。家族、特に親と子供におけるコミュニケーションとは何か、と聞かれたら、その一言に尽きる。一見簡単なようで、これができていない親は多い。「うちの子は自分に全然話しません」という親は、人の話を聴かない、聴こうとしない。自分の話を聴こうとしない親に、子供は口を閉ざす。「どうせ話したって聴いてくれない、分かってもらえない」と。

ここで、気づいただろうか。子供の話を聴く、のだ。単に”聞く”のではない。耳を傾けて、”聴く”のだ。

解決の第一歩は家庭から

不登校になった理由は、学校でいじめられているかもしれない、悪いグループに脅かされているのかもしれない。たとえ外でどんなことがあっても、解決の一歩はやはり家庭である。親子関係である。これが改善しないことには、子供は学校には行かない。

意外に思われるかもしれないが、原因は夫婦間の不和などの、家庭内にあることも十分に考えられる。理由を外ばかりに求めて、自分の責任を逃れようとしている親がいる。
夫婦関係の不和は、親子関係の不和に繋がる。

要するに、問題が家庭にあるなら、解決策も家庭の中にあるのだ。

子供が不登校になったら、焦るなという方が無理な話かもしれない。しかし、焦っても何も解決はしない。じっくり家庭を見直すことが、ます先決である。

決して尋問することではないことは、覚えておいてほしい。

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