G20(20カ国・地域首脳会議出席)に出席するために、オバマ米大統領が3日、中国の杭州の空港に到着する直前、およそ20分間に渡り、取材制限を巡ってアメリカのホワイトハウス職員と、中国当局がケンカ。
「ここは我々の国だ。我々の空港だ」と叫ぶ中国職員の男性と、米職員の女性のバトル、どちらも一歩も引かない攻防戦、というより攻攻戦の動画と、アメリカや海外の反応をまとめました。
表現の自由の有る国と無い国
"freedom of expression 表現の自由" とは、アメリカがとても大切にしている憲法の一部です。
政府のどんな圧力にも屈しないで真実を伝えたり、オピニオンリーダーとして考えを世の中に広めたりすることは、マスメディアの重要な役割です。
一方で中国にはそのような表現の自由はありません。政府がマスメディアに指導をいれたりします。
ここでどちらが正しいとかを問いたいわけではなく、ただ違いがある、ということです。
今回のG20で、オバマ米大統領が中国に到着した際に、取材をしようとするアメリカ側と、メディアの取材を厳しく制限する中国当局との間で起こった口論は、上記のような表現の自由に対する”違い”からきているのは確かです。
米職員と中国当局の大喧嘩
ホワイトハウスの女性職員が中国当局の男性職員と、取材制限について派手に喧嘩しているのが、ビデオに収められています。
アメリカの女性職員が中国の権力に負けていないのが、この動画を見ていてすっきりします。
4:17から、二人が口論している音声が聞こえます。
報道によると中国職員の男性は、「ここは我々の国だ。我々の空港だ」と叫んだそう。
アメリカ側としては、中国当局のホワイトハウススタッフへ扱いが酷かったことに、特に腹を立てていたそうです。
アメリカ・海外の反応
このアメリカと中国の口論について、アメリカでの反応は、どちらかというと自国の恥をさらしたと、オバマ政権を批判する声が多い気がします。
「自分が尊重される態度でないと、相手から尊重されたりしない。」
「(上記の返信で)その通り。世界中の笑いものだよね。」
「オバマ政権って、恥、酷い」
上記のコメントは、反オバマが多い、保守系のFOX Newsのサイトからです。
中立であろうイギリス人の声は、
「自分の考えを押し付けてはダメだと思う。だから第一次、第二次世界大戦、朝鮮戦争、クエートでの紛争のようなことが起こるんだ」
「中国がアメリカに取材規制に従わせようとした。中国はアメリカに敬意を払っていないし、なんて支配者なんだ」
「動画を観たけど、どっちもどっち」
アメリカよりの意見、アンチオバマ政権の意見、アンチ中国の意見、など。
世界中で、いろいろな意見がありますね。
最後に
アメリカはアンチ共産主義だし、中国はアメリカを敵視しているし、今回のような怒鳴り合いが起こっても、おかしくないです。しかし、両国のトップが集う場所で、世界中が注目している場面で、冷静さを失った大けんかが繰り広げられて、まあ、国の恥さらしと国民に思われても仕方ないかもしれませんね。
以上、オバマ大統領G20到着で、アメリカ職員と中国当局が大けんかの動画がすごい!という話題でした。