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[動画]リオレスリング3位決定戦モンゴルコーチの抗議が珍事

   

リオオリンピックレスリングフリースタイル65キロ級、モンゴルのガンゾリグマンダフナラン選手対ウズベキスタンのイフティヨル・ナフルゾフ選手という組み合わせの3位決定戦で、試合結果を不服とするモンゴルのコーチが、服を脱ぎ捨てて抗議をするという、かつてない珍事が起きました。

モンゴルコーチの体を張った抗議の動画を紹介しながら、具体的に試合で何が起こったのか、詳細をまとめました。

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3位決定戦、モンゴル対ウズベキスタン

リオオリンピックも最終日のこの日、レスリングフリースタイル65キロ級が行われました。

3位決定戦では、敗者復活線で勝ち進んだモンゴルのガンゾリグマンダフナラン選手と、準決勝で破れたウズベキスタンのイフティヨル・ナフルゾフ選手という組み合わせ。

試合が始まるとポイントを先取したのはモンゴルで、銅メダルを取るんだという必死さが伝わってくる勢いでした。前半終了時点では、2-4でリードを許していましたが、モンゴルの方が積極的に攻めていたという印象でした。

オンライン中継で観ていましたが、解説者もモンゴルの選手の方にアドバンテージがある、と話していました。

試合の前半でポイントを先取しながら、逆転されたときは、リングの側にいるモンゴルのコーチの、とても悔しそうな様子がテレビに映し出されました。

後半に入り、ウズベキスタンは順調に得点を重ねますが、試合残り30秒を切ったところで、モンゴルが2点を追加。6-6の同点となってしまいました。

このことにウズベキスタンのコーチはチャレンジをしました。残り時間が僅かで追いつかれたので、もしこのまま試合終了なら、最後に得点をした方が、つまりモンゴルが勝利するからです。

しかしレスリングでチャレンジするのは、かなりリスクを伴います。なぜならもしそのチャレンジが認められなければ、相手に1点が入るからです。

で、ウズベキスタンのチャレンジは失敗。モンゴルに1点が入り、7-6とモンゴルが、試合時間残り20秒ちょっとでリードします。

そのときのモンゴルの選手及び監督は、もう勝ったも同然の様子でした。が、これがいけませんでした。というのも、レスリングでは積極性が重要視され、守りに徹底すると消極的と見なされ、ペナルティが課せられることがあります。

モンゴルの選手は残り時間、積極的に攻めようとしないばかりか、ウズベキスタンの選手から後方へ飛び跳ねように逃げて、残り5秒のときには、両手を挙げて勝利を確信していました。

しかし試合終了の合図があるまでは試合中ですから、積極的かどうかが評価されます。

試合終了の合図が鳴り、銅メダルを獲得した(と思った)モンゴルの選手とコーチはリング上で歓喜マックスでしたが、まだ公式にモンゴルの勝利が決まったわけではありません。

試合時間残り数秒で示した消極的な姿勢や、相手を少しバカにするような、両手を広げて逃げる態度に、やはりペナルティが課せられ、ウズベキスタンに1点が入ったのです。

この時点で7-7の同点になったのですが、この場合、最後に得点した方が勝利ですから、ウズベキスタンが銅メダルを獲得したのです。

体を張った抗議も虚しく

もちろんモンゴル側は、この判定に納得がいきません。

サッカーのように同点なら延長戦をしたり、バレーやテニスのようにデュースというやり方が、選手としては一番納得のいく方法だと思うのですが、レスリングでは、同点の時のタイブレイクは、複雑で、選手としても、見ている方も、しっくりきません。

で、モンゴルの監督が何をしたかというと、猛烈に審判に抗議をします。

リングの上で、服を脱ぎ始めたのです。

最初は上半身、そしてシューズを脱ぎ捨て、最後には下も。さすがに下着はつけたままでしたが。

↓ ↓ ↓
これがそのときの様子

さすがにこの行為に審判は、イエローカードではなく、レッドカードを出しました。

ゆえにペナルティで、ウズベキスタンにもう1点が入り、結局7-8で、ポイント的にも負けてしまい、完全にモンゴルの負けが決定。

会場はブーイングの嵐でした。解説者は、モンゴル側の気持ちも分かるが、だからといってオリンピックでこのような行為を取るべきではないと話していました。

もちろんそうですよね。リオオリンピックのためにトレーニングを重ねてきて、最後は自分たちの納得のいかない判定で銅メダルを失ったのですから。

しかし、よく考えると、モンゴルのガンゾリグマンダフナラン選手が最後まで積極的に戦えば、そのまま試合終了となって、銅メダルを獲得できた可能性が大だったのに、ディフェンスに徹底したどころか、相手をバカにするような態度をとったことが、今回の騒動のすべての原因です。

たとえ試合時間が残り数秒でも、最後まで諦めない、その精神こそが、レスリングのみならず、どのスポーツにも求められることではないでしょうか。

逆に言えば、最後まで諦めなかったウズベキスタンのイフティヨル・ナフルゾフ選手、あるいはレスリング女子選手のように、逆転勝利が起こることもあるのですね。

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最後に

3位決定戦の茶番劇は、まるでコメディ映画を見ているようで、とてもオリンピックとは思えませんでした。

ただ唯一の救いは、ガンゾリグマンダフナラン選手とイフティヨル・ナフルゾフ選手が、リング上でお互いの健闘を称えるハグをしたことでした。ガンゾリグマンダフナラン選手は納得がいかないのか、気持ちの切り替えができないのか、リング上でレフリーと相手選手が3人並んぶことを拒否しました。おそらくその時できる精一杯のことが、相手選手とハグすることだったのでしょうね。

まさかこんな珍事が起こるとは思ってもみなかったレスリング65キロ級の銅メダル決定戦でした。

モンゴルの選手と監督は、しっかり気持ちを切り替えて、この後の閉会式を精一杯楽しんでほしいですね。

以上、リオオリンピックレスリングフリースタイル男子65キロ級3位決定戦で、モンゴルのコーチの抗議が珍事、という話題でした。

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