リオオリンピック男子テニスシングルス3位決定戦、錦織圭選手がナダル選手を破り、銅メダルを獲得した試合で、錦織圭選手のトイレブレイクが長すぎて、ナダル選手がイラつきまくっていたことが話題になっています。
錦織圭選手の長時間トイレブレイクは作戦だったのか?ととられてもおかしくないくらい、ナダル選手がイラつき、その後の試合展開に大きく影響して(?)しまいました。
この試合を振り返ってみましょう。
第1セット、強敵ナダル苛つく
リオオリンピック男子テニスシングルス3位決定戦、錦織圭選手の相手は世界ランキング5位、生涯グランドスラムも達成しているナダル選手です。前日の準決勝でアルゼンチンのデルポトロ選手にフルセットの末敗れましたが、強敵であることは変わりません。しかもナダル選手はリオ五輪テニスダブルスで金メダルを獲得しています。
錦織圭選手とナダル選手の過去の対戦成績も、
錦織圭選手 1勝 : ナダル選手 9勝
と圧倒的にナダル選手が勝っています。
そんなナダル選手といえば、サーブを打つ前に神経質に髪を整える仕草が、ナダル選手の性格そのものを表している様に見えます。神経質ということばが真っ先に思い浮かびます。
今回の3位決定戦でもその神経質さ爆発で、とても苛ついていました。
観客のブーイングがひどく、ナダル選手はそれにいちいち反応しているようで、結果観客のブーイングが余計ひどくなる、という悪循環に見えました。
観客に静かにするように何度もアナウンスがありましたが、選手がサーブを打つ時でさえ、ブーイングをする観客がいましたから、その態度はいただけませんよね。
落ち着きを取り戻せないナダルセットは、錦織圭選手にブレイクを許し、第1セットは錦織圭選手が取ります。錦織圭選手はこのセットでは終始落ち着いているように見えました。
第2セット、錦織圭選手のトイレブレイク
第2セットは前半こそ錦織圭選手が自分のペースで試合を進めていました。錦織圭選手が5-2とリードし、このまま銅メダル獲得かと思われたところで、ナダル選手の猛反撃が始まり、このセットをナダル選手が7(7)-6(1)で逆転しました。
苛ついても、観客からのブーイングさえも、パワーに変えてしまう、さすがナダル選手です。
しかしここで問題が!
錦織圭選手が第2セット終了後、トイレブレイクを取った・・・、まではいいのですが、それが長いトイレブレイクだったのです。
これには既にイラついていたナダル選手が、もっともっとイラつき、審判員らしき人に文句を言っているのがカメラに捉えられて世界に配信されることになりました。
抗議というか文句を言いまくっていたナダル選手の英語を聞き取ろうとしましたが、音声が小さく、細かい内容までは分かりませんでした。
おそらく会場のブーイング、そして錦織圭選手の長時間のトイレブレイクについてだったのは間違いないでしょう。
第3セット、トイレブレイクで流れが変わった
この錦織圭選手の長いトイレブレイクの後、ようやく第3セットが始まりました。
文句を言ってすっきりしたナダル選手が案外集中力を取り戻し、素晴らしいプレーをするかなと思いきや、流れはすっかり錦織圭選手へ。
さすがにあの長いトイレブレイクで、ナダル選手は集中力を欠いたのでしょうね。折角第2セットをいい形で奪い、その勢いのまま第3セットへ入りたかったでしょうに。
第3セットは錦織圭選手のペースで進み、結局銅メダルを獲得したのでした。
やはりあの長時間のトイレブレイクは、錦織圭選手の作戦だったのでしょうか。集中力を高め、第2セットの悪いイメージを断ち切るため? それともお腹の調子が悪かったのでしょうか。
あの長いトイレブレイク中、錦織圭選手は一体何を・・・?
最後に
何がともあれ錦織圭選手のリオオリンピック銅メダル、嬉しいですよね。しかもあのナダル選手を破ってのメダルです。
錦織圭選手は今月行われるUSオープンに向けて、これから調整が始まるのでしょう。
USオープンでトイレブレイク作戦がまた見られるかもしれませんね。
以上、リオオリンピック第3位決定戦で錦織圭選手の長時間トイレブレイクは、ナダル選手をイラつかせる作戦だった?という話題でした。