7月27日放送の「ザ!世界仰天ニュース」で取り上げられた、イギリスのヨークに住む17歳の高校生サム・タイ(Sam Tai)くんは、ラグビーの試合で頭を打ち、記憶喪失になりました。
しかし毎日記憶がリセットする前向性健忘症に陥ってしまっても、黒帯の空手選手だったサム・タイくんは、空手の型を覚えていたのです。
そのときの動画と共に、サム・タイくんについてまとめました。
サム・タイくんが空手の型を実演する映像に思わず感動です!
記憶リセットの毎日
サム・タイくんは、今年の3月27日に行われたラグビーの試合でタックルをした際に頭を打ち、その日の夜、生まれてからの全ての記憶を失いました。
このタックルでサム・タイくんが受けた衝撃そのものは小さかったようで、MRIなどからはこれといった怪我は見当たらなかったそうですが、その小さな衝撃の結果は大きなものでした。
前向性健忘症に陥ったサム・タイくんは、途切れ途切れで多少のことは覚えているそうで、例えば記憶喪失の前よく会っていたガールフレンドのことは、時々思い出すそうです。
しかしサム・タイくんが誕生してからの17年間のほとんどの記憶は無く、毎日記憶をリセットし、その日その日を暮らしているわけです。
サム・タイくんを診察した意志は、記憶が戻るのを待つしかないが、保証はないと話しています。
家族や友人らにとっては、辛い毎日でした。
実話を基にしたアダム・サンドラとドリュー・バリモアの映画「50回目のファーストキス」を地で行くようなサム・タイくんの生活です。
この話しでもあるように、どんなに周囲の人間が愛情を注いでも、翌日には本人は忘れている。
愛してくれていることも、愛してくれている人たちのことも。
記憶を失った本人も、周りの人たちも、辛いことですよね。
私の知り合いで、脳にダメージを受け、その事故に遇った約1年前からの記憶が無い人がいます。
彼女はそのとき生まれて数ヶ月の赤ちゃんがいたのですが、子供を妊娠したことも、難産で入院したことも、保育器の中の我が子を世話するために毎日病院に通ったことも、覚えていません。
事故から生還し病院のベッドで目覚めたとき、自分の母親が抱きかかえる数ヶ月の赤ちゃんが、自分の子供と言われたわけです。
妊娠したことも、産んだことも、覚えていない。
彼女は前向性健忘症ではありませんが、記憶を失うというのは、こういうことなんだと身近に感じた瞬間でした。
空手で記憶が蘇る?
スポーツ少年であったサム・タイくんは、空手の黒帯保有者でした。
長年サム・タイくんを指導してきたインストラクターが、サム・タイくんの記憶が戻らないかと空手を教えたところ、なんとサム・タイくんは空手の型を覚えていたのです。
最初はインストラクターの動きを真似ていたサム・タイくんでしたが、次第に自分で動きをするようになり、終いにはインストラクターが動きをしなくても、一人で型を進めていったのです。
ラグビーの試合で記憶を失ってから、6週間目のことでした。
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そのときの動画がこれ
サム・タイくんの母親がFacebookに投稿したこの映像を見ると、サム・タイくんの家族や友人のみならず、私まで思わず感動してしまいました。
スポーツ選手がよく体で覚えるという表現をしますが、筋肉が記憶していたということなのでしょうか。
最後に
このままの状態では、学業を続行するのは難しいそうなので、サム・タイくんの記憶が少しずつでもいいので、全て戻ることを願います。
空手の型を実演するサム・タイくんの動画を見ていると、いつか全ての記憶が蘇るのではと期待せずにはいられません。
以上、毎日記憶がリセットする前向性健忘症になった、イギリスの高校生サム・タイくんが、空手で記憶が戻った?という話題でした。