フジコ・へミングさんは大の猫好きとして知られたピアニストですが、今夜の「しゃべくり007」で明かした、彼女の猫についての発想力や価値観、猫好きの理由は、とても印象的でした。そんなフジコ・へミングさんのご自宅の様子と共に、彼女の猫哲学をご紹介します。
猫屋敷
北下沢に住むフジコ・へミングさんの3階建ての自宅は、かつて青年座の養成所として使われていた建物だそうで、青を主とする外見も素敵です。
家の中はピアニストらしく、2台のピアノにアンティーク家具が数多く並びます。
しかしそんな素敵な家具やピアノは傷だらけで、障子も穴だらけ。それもそのはず、フジコ・へミングさんの自宅にはなんと猫が25匹もいるのですから。
フジコ・へミングさん本人は、50匹いると言っていましたが、実際はその半分だそうで、彼女くらい大物になれば、50も25も同じことなのでしょう。
作曲家のボルトニャンスキーが名前の由来で、フジコ・へミングさんの最愛の猫ニャンスキーちゃんは、17年前に飼い始めて、人間だと80歳以上になるのだとか。毎晩一緒に寝ているんだとか。
猫はどこから来るのか
猫ちゃんがいっぱいのフジコ・へミングさんの自宅ですが、ここにいる全ての猫は捨て猫や引き取り手のいない猫ばかりだそうです。
「全ての猫の模様は違っている」そうで、確かにテレビに映し出されている猫をよく見ると、同じようでそれぞれ違いますね。
さらにフジコ・へミングさんによると、天国には猫の模様を描く係の人がいて、地上に放っているんじゃないかということです。
ここでのフジコ・へミングさんの発言が強烈過ぎて、さすが世界的天才ピアニストは違うなと思わずにはいられません。
そう猫ちゃんは天国で模様を描いてもらって、そこからやって来るのです。
「猫は裏切らない」フジコ・へミングと猫と結婚観
はそのたぐいまれなる才能のせいで、多くの人に妬まれたり裏切られたりしたそうです。
まだ有名になる前の貧しかった頃、猫を世話したことで今の幸せがあると信じているフジコ・へミングさんにとって、猫には心許せるのでした。
「猫は裏切らない」と言い切るフジコ・へミングさんの気持ちは十分分かりますし、人間と結婚しない選択をしたことも理解できます。
ですからフジコ・へミングという女性は、猫&ピアノと結婚したのではないでしょうか。
最後に
「しゃべくり007」の冒頭で、フジコ・へミングさんの猫だらけの自宅を見たときは、何で?と思いました。しかし番組が進むにつれ、その深い理由が分かり、またフジコ・へミングさんの猫発想や猫哲学がとても印象に残りました。
フジコ・へミングさんのピアノ演奏、特にラ・カンパネラをいつか聴きに行きたいですね。