今夜の「ニンゲン観察!モニタリング」で、偽監督が使っていたアンニュイ。声優オーディションを受ける芸人に「もっとアンニュイで」と指示します。何となく尋いたことがあるこの言葉、一体どんな意味なんでしょう。気になったので詳しく調べてみました。
フランス語です
アンニュイとはフランス語のennuiです。英語ではありません。
意味は、「倦怠感、ものうい感じであること」だそうで、「アンニュイな午後」のように使います。
「ニンゲン観察!モニタリング」でも、偽監督がワンダー王をアフレコするラッシュウーマンアワーの村本に、もっとアンニュイな感じで演じるように要求しました。この偽監督の意味としては、王様を演じるということで勇ましさばかりが前に来てしまいがちなところを、もっとトーンを下げてとか、少し気だるい感じでとか、そういったことだったのではないでしょうか。今夜の「ニンゲン観察!モニタリング」、偽の声優オーディションについては、「ニンゲン観察!モニタリング とってもアンニュイな声優オーディションとは?」をご覧ください。
こちらもお勧め「みもりん モニタリングで三森すずこが小島を騙す?」
もう少し深くこのアンニュイについて意味を調べてみると、
世紀末的風潮から生まれた一種の病的な気分。文学的には,生活への興味を喪失したことからくる精神的倦怠感をいう。
自意識の過剰,生の空虚の自覚,あるいは常識に対する反抗的気分などが含まれる。
とブリタニカ国際大百科事典にあります。
病的な気分ですか。確かにワンダ国という一国の王であれば、ある意味病的なところがあるのかもしれません。そういったところを、偽監督は村本に求めたのではないでしょうか。そして村本はどういうことが聞き返すも、はっきりとした答えを偽監督から得られませんが、偽監督の意味するところが分からないままアフレコを続け、何とかなっています。アンニュイという言葉そのものは、知っていたのかもしれませんね。友陣は、尋いたことはありしたが、意味はよく知りませんでした。英語ならまだしも、フランス語ですから、仕方ありません。
村本は、声のトーンを下げ、ゆっくりと一言一言を丁寧に、がつ気だるさを込めて、やる気も無い感じを出していました。さすがは芸人さんですね。やっぱり演じたりなどの芸事は素晴らしいと思いました。偽監督の反応はイマイチでしたが。
19世紀のヨーロッパ
このアンニュイは、世紀末と言っても20年前の20世紀末ではありません。19世紀末のことです。その頃のヨーロッパ文学にみられる憂鬱な感じを指します。19世紀末にヨーロッパの人々を魅了したデカダンス文学の世界では、倦怠感などを表すアンニュイの中に、文学者たちは、むしろ新しい美を見出しました。ボードレールやヴェルレーヌの詩作品などは、その影響を受けているそうです。
ちょっと難しい話になってしまいました。
日本では、番組の中でこの偽監督が言ったように使えば問題無いと思います。
まとめ
ただのバラエティ番組として終わらない「ニンゲン観察!モニタリング」。ニンゲン観察に興味が沸いてきたと同時に、思わず勉強にもなってしまいました。