ニコロブナが原料の発酵食品、ふなずし。滋賀県の珍味である。NHK「うまいッ!」では、その番組の名の通りうまいものとして紹介されているが、全く本当かどうか疑わしい。基本的に魚介類の発酵食品が美味しいという気はしない。番組ではまずふなずしの原料であるニコロブナのうまみに迫っている。実際はどうなのか、疑問ばかり浮かぶので、調べてみることにした。
ニコロブナって本当においしいの?
琵琶湖の奥底深くに生息する約30センチほどの魚ニコロブナは、番組では「あっさりとした旨味とコクがある」らしいが、煮付けにしてもおいしくなかったという報告もある。基本的に美味しくない魚は煮付けとか漬け焼きにすると、何とか食べられるようになるが、そうやって調理してもまずいとなると、よっぽどまずのだと思う。このニコロブナについてのウェブサイトには、白身でクセが無く旨味がある、という紹介もされているが、同時に捕れた場所によって泥臭さもある、と記されている。なんだそれ?おいしいのかまずいのか。普段食べ慣れていれば、おいしいということだろうか。
さらにそれを発酵させたふなずしとは?
ニコロブナを発酵させてできたふなずし。食べ慣れていない人は、まず臭いと思うであろう。パッケージを開けた瞬間に辺りに漂うあの魚の発酵食品の臭い匂い。発酵食品だけあって、酸っぱさもあるらしい。インターネットでは匂いは通じないので、良かった。
番組ではこのふなずし愛好家たちが紹介されている。こういう愛好家がいるということは、それだけ普通の人には受けが悪いということなのだろうか。この愛好家たちはふなずしの品評会を行ったり、ふなずしを使ったレシピを紹介したりしているそうで、このふなずしの認知度を広めようとしているのだろう。
しかしこういったクセのある食品は、案外やみつきになったりもする。臭いけど、その臭さがたまらない。そうなったらシメたもの。この愛好家たちも活動した甲斐があったということだ。
食べ慣れれば美味しい、そして臭いけどその臭さがいい、ということで今回はまとめたいと思う。
滋賀県に訪れたら、ぜひお試しを。