全日本女子バレーリオ五輪代表メンバーが選出され、ポスト木村沙織と言われた古賀紗理那選手は、残念ながら代表から外されました。
なぜ次世代のエースと期待された古賀紗理那選手が、リオ五輪代表メンバーに選ばれなかったのでしょうか。
その理由と共に、古賀紗理那選手が今後世界でより活躍するための課題をまとめました。
ワールドカップでは大活躍
古賀紗理那選手は、1996年5月21日佐賀県生まれ、5歳のときに熊本県へ引越しし、母親の影響で小学校2年生からバレーを始めました。
2013年4月、当時16歳で始めて全日本女子バレーメンバーに選ばれたときは、古賀紗理那選手は自分でもなぜ選ばれたのか分からないと話していました。
古賀紗理那選手の名が知られるようになったのは、なんといっても去年のワールドカップではないでしょうか。
このワールドカップが古賀紗理那選手にとって、バレー3大大会のデビューでした。
この大舞台でまだ19歳だった古賀紗理那選手は、
- ベストスコアラーランキング5位
- ベストサーバー部門4位
- ベストレシーバー部門トップ
という素晴らしい成績を残しました。
古賀紗理那選手はパスヒッターと呼ばれるスパイカーで、木村沙織選手と同じです。
ワールドカップではサーブ、そしてレシーバー部門でトップということで、古賀紗理那選手は攻守ともに優れた木村沙織選手のようなプレーヤー、ポスト木村沙織と期待されたのも、無理ありません。
まだ19歳だった新星に、当時1年後に迫っていたリオ五輪の期待はマックスだったのでした。
リオ五輪世界最終予選での不調
今年5月に開催されたリオ五輪世界最終予選では、全日本女子バレーはオリンピックへの切符こそ手に入れましたが、古賀紗理那選手の目立った活躍はありませんでした。
古賀紗理那選手にとって初めての五輪最終予選だったということもあり、緊張も見られ、動きが固く、ワールドカップのときのようなノビノビとした、古賀紗理那選手らしいプレーは見られませんでした。
古賀紗理那選手の幼さ残る、あのかわいらしい笑顔もありませんでした。
リオ五輪世界最終予選の第2戦カザフスタン戦では、相手が格下であることも幸いし、チーム2位となる9得点を挙げました。
しかし少し強いチームとの大戦になると、古賀紗理那選手はすっかり空気にのまれてしまったように思えます。
ワールドカップであんなに活躍した分、リオ五輪世界最終予選の不調のギャップが大きすぎて、見ている方は余計にショックでした。
リオ五輪代表から外された理由、そして今後
先月の5月のリオ五輪世界最終予選を見た人なら、もちろんなぜ古賀紗理那選手が代表からはずされたのか、納得はいくと思います。
個人的には、才能のある若い古賀紗理那選手を、将来を見込んで経験値を上げるため、代表入りさせるのでは?と思っていました。
真鍋監督は、古賀紗理那選手の守りの面を指摘します。
ワールドカップで活躍したことによって、リオ五輪世界最終予選では古賀紗理那選手はかなりマークされていたと思います。
各国チームも徹底的に古賀紗理那選手を研究してきたでしょう。
古賀紗理那選手の攻撃パターン、得意なプレー、苦手なプレー、弱点、そしてどうやったら古賀紗理那選手を封じ込めるか。
で、結果リオ五輪世界最終予選では、守りの面での弱さが浮き彫りになってしまったのです。
しかしこれはまだ若い古賀紗理那選手が、これから世界でもっと活躍するために克服しなければいけない課題が見つかった、ということではないでしょうか。
活躍すればするほど、相手から研究されマークされる。
それでも結果を残す選手はいるのです。
そういう厳しい状況の中でも、どうやったら結果を残せるのか。技術的な面、精神的な面。
これが、リオ五輪世界最終予選で古賀紗理那選手が足りなかったものでしょう。
そういった意味で、古賀紗理那選手がリオ五輪で代表メンバーから外されたのは、良かったのかもしません。
そしてここが古賀紗理那選手の正念場であり、次の東京オリンピックまでの4年間、古賀紗理那選手のバレー選手としての真価が問われるのではないでしょうか。
古賀紗理那選手は4年後の東京オリンピックを十分に狙える年齢です。
次の4年間で成長した古賀紗理那選手を、東京オリンピックではぜひ見たいですね。
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最後に
古賀紗理那選手がリオ五輪全日本女子バレー代表メンバーから漏れたことを知ったときは、残念という気持ちと同時に、やっぱりと思いました。
しかし古賀紗理那選手はまだ20歳。
このリオ五輪代表メンバーから外された悔しさをバネに、今後もっともっと活躍してほしいです。
以上、古賀紗理那選手がリオ五輪全日本女子バレー代表メンバーから外された理由についてでした。