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オバマ米大統領広島訪問がアメリカで報道されないわけ

   

Obama

オバマ米大統領の広島訪問やそこでのスピーチは、日本と周辺国にとっては歴史的なことであり、とても大きな話題である。ネットでもメディアでもこのニュースで持ち切りである。しかしアメリカではオバマ米大統領の広島訪問についてほとんど報道されていない。つまりこの事柄を知るアメリカ人は少ないということである。なぜここまで温度差があるのだろうか。理由を考えてみた。

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外国に関心が無い

まずこれは国民性とも言うべきが、アメリカ人は基本的に外国について関心が乏しい。これは友陣がジャーナリズムを専攻していた学生の頃の調査結果だが、どれだけ外国について報道されているのか、夕方のニュース番組やメジャーな新聞を調べたところ、日本の報道機関と比べてアメリカのそれはとても短い時間、少ない記事数だった。これが直接アメリカが関わっていない外国のニュースとなるとその報道は皆無といっていい。そのかわり自国についてのニュースに多くの時間や記事数を費やす。

ここでさらなる疑問が沸く。なぜ海外の出来事に関心が無いのか。

おそらく自国が世界で一番と信じて疑わないからだろう。そのような教育を受けているし、実際国単位でのGDPは世界一だからかもしれない。

しかし中には外国に関心を持つ人もいる。

どういう人かというと、これも友陣が学生の頃の調査結果だが、自分自身が海外につながりがある人である。例えば、国外出張や国外旅行をしたことがある人、親の仕事の関係で子供の頃外国に住んだことがるなど。

そうでもない限り、アメリカ人が外国に興味を持つことはない。興味が無いからメディアは報道しない、そして報道しないから、人は興味を持つ機会がない。

大統領選挙という大きな関心事がある

そして丁度今、アメリカ国民の一番の政治的関心事は、次期米大統領選であろう。何といってもトランプ氏が共和党の代表に選ばれたり、初の女性候補者になるかもしれないクリントン氏がいたりと、政治的だけでなく、エンタメ的にも話題性が高い今回の米大統領選である。

オバマ氏が外国に行っていることより、自分たちの将来に直接関わることである次期大統領は誰かの方がよっぽど興味深いのである。

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ヒロシマについて加害者意識が無い

第二次世界大戦の勝戦国アメリカにとって、ヒロシマ・ナガサキの原爆について、特に加害者意識は無いように思える。別にこれはアメリカに限ったことではなく、勝戦国とはそういうものではないだろうか。自分たちが正しいから勝ったと信じることができる。

実際は正しいから勝ったのではなく、勝ったから正しいことになった、ということが多分にある。

もちろんほとんどのアメリカ人がヒロシマ・ナガサキ、アトミックボン(原爆弾)を知っているか、少なくとも聞いたことがあるだろう。

しかし中には、あの原爆のおかげで第二次世界大戦の終了が早まったとか、もっと増えていたかもしれない戦争による死者を最小限に抑えることができたと、本気で思っている人もいる。つまりヒロシマについて、加害者意識が無いどころか、自分たちは正しいことをしたと思っているのである。

この考えは多分少数かもしれないし、保守派の一部の考えかもしれない。しかし、実際にそういう人がいるのは確かである。

さらにややこしいのは、こういった考えを持つ人に限って、政治的発言力を持っていたりするのだ。そうなると、メディアがこのオバマ氏訪問について報道をしないのも頷ける。

まとめ

以上、オバマ米大統領のヒロシマ訪問はが、日本や周辺国にとって歴史的出来事であるにもかかわらず、アメリカではほとんど報道されていない理由についてでした。

アメリカで報道されていようがいまいが、とにかく平和を願いたい。

こちらもお勧め「広島訪問のオバマ演説がプラハ型とオスロ型の中間になった理由」

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