リアルスティールが海外GI初制覇という朗報が飛び込んできた。日本の馬がドバイ国際競走・ターフで優勝したというのだ。これは嬉しい。去年は日本の馬は海外で全くの無冠だったというから余計に嬉しい。このリアルスティールと共に一位でフィニッシュラインを越えたのは、コンビを組んだライアン・ムーア騎手である。リアルスティール優勝が大きく報じられる中、このG1制覇にはライアン・ムーア騎手の貢献も大きい。今回はこのライアン・ムーア騎手について、どんな人物なのかまとめてみた。
お国はイギリス
ライアン・ムーア騎手はイギリスはバークシャー出身の1983年生まれ。バークシャーはイングランド南西部に位置して、イングランドで最も古い州の一つであり、歴史ある地方だ。ライアン・ムーア騎手はイギリスを拠点として活躍している。父親が馬の調教師で、弟は障害競走専門騎手で妹も騎手というから、馬一家、ホースファミリーと言える。そんな父の影響で騎士を目指したのだろうことは、容易に想像がつく。
初めては6歳のとき
ライアン・ムーア騎手はわずか6歳の時、父の管理馬であるマーシービートで初騎乗初勝利をおさめた。これは弟が現在騎手としている障害競走の部門での優勝。わずか6歳で優勝とは、よっぽど幼い頃から馬に親しんでいたのだろう。さずがホースファミリーである。
その後ちゃくちゃくと騎手としての実績を伸ばし、2006年にGIを初制覇。その年には全英初のリーディングジョッキーとなったのだ。
日本での活躍
もちろん日本でも手綱をとっている。例えば2010年と2011年にはエリザベス女王杯をスノーフェアリーと共に連覇しているし、2013年にはジャパンカップでジェンティルドンナに乗り優勝している。日本でも十分に実績のある騎手なのだ。
あの武豊騎手絶賛も絶賛!
武豊騎手がライアン・ムーア騎手を「とてもおとなしい騎手」と描写している。30代とは思えない落ち着きぶりなのだそうだ。冷静な判断が問われるレース。ちょっとのミスで落馬でもすれば命に関わるだけに、いつも落ち着いていることは大切なのだと思う。ちなみに武豊騎手、このライアン・ムーア騎手を見た目も30代前半にはちょっと見えない、ようなことをほのめかしていた。
最後に
ライアン・ムーア騎手のレース運びは、たくみにインをつき、狭い馬群の中で上手にコントロールしていくことが得意なんだとか。今回のドバイのGIでは外から追走、一気に駆け抜け、1/2馬身差で優勝。ライアン・ムーア騎手も満身の笑みで、応援した日本のファンに感謝のことばを述べている。また日本へ行きたいそうだ。