春のお野菜といえばキャベツ、その中でもサボイキャベツというのをご存知でしょうか。サボイキャベツとはあまり聞きなれないかもしれませんが、日本名ではちりめんキャベツと呼ばれ、その字のごとく葉がちりめん状に縮れています。このサボイキャベツについて、その特徴や栄養、おいしい食べ方、気になるお値段などをまとめてみました。新たなブームになるか?
まずは基礎知識
葉がちりちりに縮れているからちりめんキャベツ。実に分かり易いネーミングです。覚えてもらうにはこういう分かり易いのがいいですね。元々はフランスのサボイ地方でとれるキャベツであることから、サボイキャベツと言われるらしいです。ヨーロッパでは身近な野菜で、フランス料理はもちろんイタリア料理でも使われるのだとか。大きさや形は普通のキャベツと変わらないけれど、葉の中心部まで緑色で食べると甘くて、繊維質豊富なので歯切れがいいらしい。野菜ってそのままで食べると苦い系と甘みがある系に分かれる気がするが、このサボイキャベツは甘い系らしい。でもみずみずしさには欠けるらしい。
ヨーロッパでは一般的なサボイキャベツも、今は日本でも栽培されているのだとか。日本版は本場より一回り小さくて、葉の巻き状態は少し緩いらしいです。
それはそれは高級野菜
日本で栽培されるようになったからといって手頃なお値段で手に入るわけではありません。1000円で買えたらお手頃価格と言っていいでしょう。1キロ〜1.5キロで2000円以上してもおかしくありません。キャベツはどっしりした重さがある野菜ですから、1キロ以上あります。2000円だなんて、普通のキャベツが何個買えるのでしょうか。サボイキャベツは高級野菜です。
で、普通に買うと高いので、ならば自分で育てるということで、種が売っています。こちらは1袋500円以下で購入できます。でも他の野菜の種は100~200円であるので、やっぱりこのサボイキャベツの種も高級種です。
おいしい食べ方
煮崩れがしにくい野菜なので、生で食べるより火を通した料理に適しています。サラダにするときもさっと湯通しした方がおいしく食べられるとか。ですからロールキャベツにはぴったりで、コツはしっかり時間をかけて煮込むこと。でないと芯が残ってしまうこともあるそうです。キャベツって普通は火が通りやすいイメージがあるけれど、このサボイキャベツは繊維質が多く、中まで火を通すには時間がかかるということです。その分煮崩れはしにくいので安心を。
炒め物にするなら、さっと茹でてから、他の具材と一緒に炒めます。水分の少ない野菜なので、下茹でして水分を与えてあげないと、炒めているとき心痛まる状態になってしまいます。歯ごたえがあるので、炒めても十分においしくいただけます。繊維質豊富なのでお腹にも満足です。
まとめ
あまり聞きなれないサボイキャベツですが、聞きなれないのはきっとそのお値段のせいでしょうか。どうしてそんなに値がはるのか分かりませんが、量生産に成功すればもっともっと身近なお野菜になるかもしれません。
見た目の縮れ具合に加えて、いかにも繊維質のかたまりのようなサボイキャベツ。キャベツは癌予防に優れています。名前も斬新、見た目も華やか、ガンも防げる、日本人が好む歯ごたえもいい、ということで、新たなブームになるでしょうか。