社会・経済 芸能・文化

「従業員10名以下の鉄工所に新卒入社」ええ話やと話題殺到!

そこは従業員がわずか10名以下という、福井県坂井市にある長田工業所。代表を務めるのは、溶接士免許から調理師免許まで様々な経験を持つ異色の社長、小林輝之氏である。金属加工の面白さをもっと広めたいとの思いから、社長ブログを始めたのだという。そんな小さな鉄工所に入った新卒者。入社に至ったまでの経緯を、嬉しさ一杯にブログに綴っている。どうしてそんなに嬉しいのか?鉄工所という世界の背景も見え隠れする、社長ブログを深読みしてみた。

Sponsored Link

それはとても珍しい

鉄工所に、しかもわずか10名にも満たないその長田工業所に、新入社員が入ってくること自体が珍しいのだと、そのブログで小林輝之氏は述べている。しかも彼が社長に就任してから初めて迎える新卒社員だけあって、その喜びは一層大きい物であろう。

だからそんなに嬉しいのか。

そう友陣は思った。しかし理由はそれだけでないらしい。

選ばれた喜び

この新入社員たち、高校のときインターンシップをこの長田工業所で行っている。普通は高校の方が指定する会社でインターンをするが、彼らはここでインターンをしたいと申し出たのだ。

そしてそのインターンの高校が卒業する頃、就職先に長田工業所を選んだわけだ。ここで働きたいと。そんな風に言う新卒者は滅多にいないそうで、しかも自分の会社を選んでくれたという嬉しさ。小林輝之氏はブログでその喜びを爆発させている。

中途採用とは違い、新卒入社とは、その社員にとって人生で一度しかない。そのことに携われたことも、小林輝之氏が喜んだもう一つの理由だ。しかも社長に就任してから、初めて迎える新卒の入社である。

そんなに珍しいの?

鉄工所がどういう世界なのか、中々一般の人には分からないかもしれない。友陣は以前、製鉄所の現場で働いていたので、大体の様子は分かる。溶接をしたりのような実際に鉄を扱う仕事ではないが、現場で働く人たちを見てきた。中途採用者は時々いたが、やはり新卒が現場に入社することは、とても珍しく、しかも自ら積極的に働きたいと申し出ての就職とは、ちょっと聞いたことがない。それ程この長田工業所での出来事は珍しいのだと言える。

この高校生が長田工業所で実際に働らき始める前、もう働くことは決まっていたのだが、小林輝之氏に電話をかけている。小林輝之氏は、内定辞退かと思ったが、単に近況報告で、今自動車の免許を取っているところだという。

かわいいではないか。嬉しいではないか。

4月1日に入社式をして、この新卒社員を向かえたのだと、ブログは締めくくっている。

ええ話やないか。ちょっと胸がじ〜んときて、この新卒社員を応援したくなった。

Sponsored Link

-社会・経済, 芸能・文化

© 2024 ヒストリア・ワーク Powered by AFFINGER5