リオオリンピック体操男子個人種目別跳馬で、白井健三選手が新技シライ2「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を1本目で繰り出し15.833点という最高得点を得て、銅メダルに輝きました。
白井健三選手の2本目は15.066点で、2つの平均が15.449点となり、北朝鮮とロシアの選手に続いて3位となった、のは素晴らしいのですが、1本目でこの日最高点を出しながら、3位になってしまった白井健三選手の2本目の得点が悔やまれます。
白井健三選手の跳躍やその得点についてまとめました。
1本目、シライ2!伸身ユルチェンコ3回半ひねり
白井健三選手はこの日、体操個人種目別の跳馬で3番目に登場しました。まだ19歳の白井健三選手は緊張もありながらもいつものあのニコニコ笑顔があり、楽しんでいるようでした。
団体戦や個人種目別床でも、今まではこのリオオリンピックではチームメイトと一緒だった白井健三選手ですが、この日の跳馬は一人だけの出場です。日本チームのコーチや関係者は一緒ですが、チームメイトが側にいるといないは、きっと違うと思います。
新技「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を挑戦すると公言していた白井健三選手は、その通り、果敢に挑戦したのでした。
「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を見ていると、もうひねってひねってひねりまくって着地、という印象が強かったです。ちゃんとひねり終わって着地できるのかな、と一瞬思いました。着地は左足が斜め右前に流れましたが、手をついたり膝をついたり、後ろに倒れたりすることはなかったので、何とかひねり終えてくれた、とホッしました。
得点はこの種目で一番高い15.833点を叩き出しました。
白井健三選手に大きな笑みが出て、見ている方もその得点の高さに驚きでした。
そしてこの新技は、「シライ」となったのでした。
2本目、Dスコアが低くて
跳馬は各選手が続けて2回跳び、二つの得点の平均を出します。
白井健三選手は2本目は難易度を下げて挑みました。着地がパーフェクトとはいかなかったのが残念ですが、目立ったミスはありませんでした。
ただ技の難易度を示すDスコアが5.600だったので、Eスコアは9.466と悪くはありませんでしたが、総合点は15.066でした。
1本目と2本目の得点の平均が15.449点で、ちょっと金には難しいかなと、その得点を見て思いました。
結果、北朝鮮の選手とロシアの選手に上をいかれて、白井健三選手は3位という結果に終わってしまったのです。
難易度を上げていたら、金だったかも、と思って、もちろん銅メダルは素晴らしいですが、正直残念な気持ちも残ってしまいました。
4位と同点
スコアを見ると、3位の白井健三選手と4位のルーマニア選手の得点が同じ15.449点であることに気がつきます。
ちなみに5位の選手と6位の選手も同点です。
同点のときは、1本目と2本目で高い得点を出した方が上の順位になります。
白井健三選手は1本目で15.833点という最高点を出しましたから、ルーマニアの選手より上の順位、3位になり、ルーマニアの選手は4位になりました。
5位と6位の選手についても同じことです。
最後に
白井健三選手の2本目が、15.549点以上なら金メダル、15.199点以上なら銀メダルだったのに、と考えてしまうのは、私だけではないと思います。
東京オリンピックでは、2本目の難易度を上げ、出来栄えも上げて、白井健三選手には金メダルを獲得してもらいたいですね。
4年後には23歳になっている白井健三選手は、きっと肉体的にもピークなのではないでしょうか。期待大ですね。
以上、リオオリンピック体操種目別跳馬で白井健三選手が新技シライ2「伸身ユルチェンコ3回半ひねり」を決め銅メダル!でも2本目のDスコアが低くて悔しい、という話題でした。