「笑点」の司会者で落語家の桂歌丸が、5月22日で降板することが明らかになりました。
それに伴い、一体誰が「笑点」の新しい司会者になるのでしょうか。
桂歌丸の後継者をズバリ大予想してみました。
代理司会者たち
79才の桂歌丸は、去年背部褥瘡(じょくそう)の手術で入院し、
その後も腸閉塞で入退院を繰り替えしていました。
その前も倒れたことがあった桂歌丸は、遂に体力の限界ということで、
降板を決心したわけですね。
しかし桂歌丸が病気で司会ができない間でも、代理司会者のもとで「笑点」は続けられてきました。
林家木久扇
去年の夏、代理司会者を務めたのが林家木久扇(77)でした。
しかし、そのちょっと頼りない司会ぶりに、春風亭昇太(55)が、
歌丸師匠はしっかり休養をしてほしいが、司会が心配なので早く戻ってきてほしい、
と話し、半分冗談で半分本当のことであるこの発言は、周囲を笑わせました。
三遊亭好楽
2年前に桂歌丸が倒れたとき、三遊亭好楽(68)が代理司会を務めました。
三遊亭好楽の司会は危なっかしいということはありませんでしたが、
無難過ぎてちょっとインパクトが無い。
笑点メンバーのツッコミにうまい切り返しができず、お茶を濁す場面もありました。
桂歌丸のあの手のひらで転がすような返し、たまには流したり、そういったことが、
三遊亭好楽には欠けているようです。
切り返しは落語家としての技術ですよね。
三遊亭円楽
三遊亭円楽(65)は、毒舌な部分もありますが、テンポよく番組を進めてくところなど、
司会者としてうまさが際立ちました。
三遊亭円楽はこの毒舌さを持って、三遊亭好楽にかなりキツいツッコミを入れたりして、
見ている方をヒヤヒヤさせます。しかしそれが視聴者にインパクトを与えるのか、
三遊亭円楽の司会者としての器量は高評価を得ています。
三遊亭円楽が有力か
桂歌丸の後任は検討中だそうですが、三遊亭円楽が一番候補ではないかと思います。
理由1: 高評価
上記にも書きましたが、落語協会関係者から三遊亭円楽は司会者として高評価を得ています。
確かに毒舌ぶりが度を越しそうなときもありますが、それもまた「笑点」のスパイス。
特に長寿番組であればあるほど、マンネリ化しないような工夫が必要だと思います。
そういった意味でも、この手の司会者はこれからの「笑点」に有りの人材ではないでしょうか。
理由2: 前任の名残り
三遊亭円楽は、「笑点」において、桂歌丸の前任である三遊亭円楽の名跡が一番強い人物です。
これは落語界のような派閥がものを言う世界においては、大きな意味を持つのではないでしょうか。
理由3: 裏事情
年功序列でいえば、一番年配の林家木久扇(77)になります。
しかしそこには「笑点」における特有の裏事情がありました。
この番組に出場することは、落語家としてのステータスでもあります。
出演料も司会者級で150万円で、それから年齢やポジションによって5万円ずつ下がっていきます。
番組内で一番下にあたる落語家でもおよそ100万円となるわけです。
以前桂歌丸の代理司会を決めるとき、林家木久扇は息子の木久蔵を笑点メンバーに昇格させることで、
代理司会者のポジションを三遊亭円楽に譲ることに納得した、という裏事情があります。
そのときは代理司会者で今回は後継者と、重みは違いますが、息子のことがありますから、
林家木久扇が自ら司会者ポジションに積極的になるとは思えません。
周囲の流れが三遊亭円楽でいくようであれば、林家木久扇はその意見に納得するでしょう。
最後に
「笑点」は50年も歴史のある番組です。
しかもこの番組に出演すれば、落語家とてのイスも約束されるとあれば、
後継者争い、派閥争いなど、色々どろどろとした裏事情があるのだと思います。
番組の進行役としてだけでなく、そういった裏事情もうまくまとめていくのが、
司会者なのかもしれません。
歌丸師匠、長い間、本当にお疲れ様でした。