高畑裕太容疑者が不起訴で釈放されたことにより、弘中惇一郎法律事務所の渥美陽子弁護士のことや、faxの全文内容、示談金額など、様々なことが話題になっています。
高畑裕太容疑者が釈放になった動画や、高畑裕太容疑者の睨みつける目つきや態度、そしてその弁護士のファックス文章を呼んで、何だか釈然としない人は多いのではないでしょうか。
確かに真実は高畑裕太容疑者と被害者女性の当事者本人にしか分かりません。
今回は、すっきりしない展開になった、高畑裕太容疑者不起訴について、思ったことをまとめます。
無罪請負人弘中惇一郎&渥美陽子
ドラマ「リーガルハイ」の堺雅人演じる古美門研介弁護士を地でいくような、無罪請負人弘中惇一郎弁護士。古美門研介のアシスタント弁護士が新垣結衣演じる黛真知子弁護士が、今回高畑裕太容疑者の釈放で隣にいた渥美陽子弁護士に重なって見えました。
弘中惇一郎弁護士といえば、数々の有名事件・有名人の代理人として無罪を勝ち取ったことで、無罪請負人と呼ばれるのに相応しい人物です。
最近で言えば週刊文春と週刊新潮を相手取った鳥越氏の代理人として、メディアに弘中惇一郎弁護士の名前が上がりました。
「鳥越俊太郎 女子大生不倫疑惑で文春を告訴!どうなる都知事選」
「週刊新潮が暴く!鳥越俊太郎女子大生不倫疑惑 被害者女性の証言」
高畑裕太容疑者を担当したのは、渥美陽子弁護士と小佐々奨弁護士だったそうです。二人共30そこそこの若手ですね。
高畑親子が弘中惇一郎を選んだわけ
高畑裕太容疑者が釈放されるまで、誰が代理人だったのかは報道されていませんでしたよね。
で、今回高畑裕太容疑者が釈放されて、初めて弁護人があの弘中惇一郎法律事務所所属の弁護士だったと明らかになったような気がします。
しかし、息子を溺愛する高畑淳子が無罪請負人の弘中惇一郎弁護士に依頼をするのは自然なこと。被害者女性の傷より、息子のことがかわいいわけですから、息子の人生に傷がつかない一番の方法は、弘中惇一郎弁護士に依頼することだったのでしょう。
この結果、高畑淳子の思惑通り、高畑裕太容疑者は不起訴となったわけです。
本当に弘中惇一郎弁護士やその事務所所属の渥美陽子弁護士と小佐々奨弁護士は、凄腕ですね。有名人が群がるわけですね。
地獄の沙汰も示談金と弁護士次第
ネットでは、高畑淳子は示談金をいくら払ったのか、その金額が話題になっています。500万から数千万とか、中には億単位だったのでは?という憶測も飛び交っています。
さらに弘中惇一郎弁護事務所に払う着手金や報酬料など、高畑親子、というより高畑淳子は一般人である私たちの想像を越える金額を積んだと思います。
法律事務所ヒロナカのウェブサイトに弁護費用についてのページがありますが、法律相談が1時間3万円とあります。以前は弁護士法によって定められていた弁護士費用ですが、2014年に改訂されて、弁護士が自由に決められるようになったとか。しかし相場は1時間あたり1万円と、示談弁護士ガイド(http://www.示談弁護士.com)にあります。
個人的に調べたら、アメリカで会社・企業法を専門とする大手の弁護士事務所で4万5千円、医薬製薬関係の法律事務所で4万円から6万円です。これは企業法や医薬製薬関係での訴訟では大金が動くので、弁護費用も高額になると考えられます。
1時間3万円も払える依頼主は限られた層の人たちです。それでも無罪を勝ち取れると思えば、お金を払える人は、弘中惇一郎弁護士を雇うのでしょうね。
本当に、地獄の沙汰も示談金と弁護報酬料と弁護士次第ですよね。
このことわざをつぶやいて、思い出したことがあります。アメリカで蔓延するaffluenzaという現象。感染病のインフルエンザと裕福という意味のaffluenceを組み合わせたブレンドワードです。
この言葉が世に広まったのは、2013年当時19歳だったイーサン・コーチが、飲酒運転により4人死亡、9人が負傷するという事故を起こしたのにも関わらず、刑務所に収容される代わりにリハビリセンターに送られたという出来事がきっかけです。
イーサン・コーチの親は裕福だったので、優秀な弁護士を雇い、裁判で弁護士は、「イーサン・コーチはむしろ被害者だ」と主張したのでした。裕福なゆえに、何でも金で解決する親の元で、幼少期から善悪の区別無く育てられたイーサン・コーチ。そんな親に育てられ、間違った社会概念を持ってしまった。つまり親が悪い。よってイーサン・コーチはそんな歪んだ考えを厚生させる必要があり、必要なのは刑務所ではなく、リハビリセンターである。
むちゃくちゃな理屈ですが、これによりイーサン・コーチは刑務所ではなく、それはそれは立派な高級ホテルのようなリハビリセンターへ送られたのでした。そのリハビリセンターの費用は確か4千万円だっと記憶しています。
親が悪いといっても、親が法律で罪に問われることはありません。
イーサン・コーチの飲酒運転で死亡した被害者の親は地元のテレビインタビューで、「正義が金に負けた」と話しています。法律も、法廷も、裁判も、全て金次第で何とかなる。亡くなった被害者やその家族の無念さを考えると、胸が痛みます。
最後に
冒頭にも書きましたが、今回の高畑裕太容疑者の事件の真相は、当事者しか分かりません。一部ネットで噂されているように高畑裕太容疑者はハニートラップにはめられたのかもしれませんし、警察が当初発表していたことだったかもしれません。
しかし高畑親子が莫大な額の金を使って、弘中惇一郎弁護士事務所に依頼したのは確かです。この弁護士がどういう弁護士か分かった上で雇っているわけです。
高畑親子が一般市民だったら、この弁護士を雇う余裕は無かったでしょうから、高畑裕太容疑者がどうなったか、結果は今回とは違っていたかもしれません。
正義はどこにあるのかな、そう思わずにはいられない、高畑裕太容疑者の不起訴でした。