北島康介選手が日本選手権男子100メートル平泳ぎで2位になりながらも、派遣標準記録の59秒63に届かず、リオ五輪代表に選ばれないという、何とも北島ファンにとってはショッキングなニューすです。1位となった小関也朱篤選手も59秒66で派遣標準記録に届かず、五輪代表に選ばれませんでした。その事実に、会場は静まり返ったということです。こんなことってあるの?
たったの0.30
北島康介選手は59秒93で、わずか0.30秒、小関也朱篤選手に限ってはたったの0.03秒、派遣標準記録の59秒63に届かなかっただけなのに、1、2位の両選手は、リオ五輪代表に選ばれなかったんです。1位もですからね。じゃあ、誰もこの男子100メートル平泳ぎでは、日本から派遣されないということでしょうか。よく分かりません。
この日の男子100メートル平泳ぎ決勝後、北島康介選手はとても落胆した様子(当たり前)で、「言葉にならない」と話していたそうです。とても納得できない結果ですからね。でもまだ200メートル平泳ぎで、リオ五輪出場のチャンスは残っています。北島康介選手もそこに切り替えると言っているように、しっかり心も頭も切り替えて、リオ五輪へ望みをつなげてほしいです。
ハケン記録?
今回の水泳日本選手権で、何度も何度も出てくる派遣標準記録とは何ナノでしょうか。調べてみました。すると、ちょっと驚きの事実が。
何とここで何度も登場した派遣標準記録とは、日本水泳連盟が設定したものだったんです!
友陣はてっきり、国際水泳連盟FINAが定めた、オリンピックに出場するためのA標準記録とか参加標準記録のことかと思っていました。大間違いである。日本が勝手に決めたものらしい。日本ではこの記録なんです、ということなんです。益々腹立だしくなってきました。
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もちろん世界で勝つために、その国が練った戦略があるだでしょうし、それに見合った選手を輩出しなければいけないのも理解できます。でも個々の選手はこのオリンピックという夢の舞台のために、一般人の私たちには想像もつかないようなトレーニングを重ね、プレッシャーと戦い、己れに勝って、国内選手権で1位とか2位になっているわけです。確かに北島康介選手の0.30秒は、オリンピックレベルでは、大きな数値です。しかし小関也朱篤選手なんて、0.03秒です。平泳ぎではなく自由形ですが、0.01秒の差は、爪の差です。つまり爪3つ分足りなかったために、代表に選ばれなかったのです。何とか他の方法や、2度目の選考会を設けるとか、日本水泳連盟は考えないのでしょうか。
この日は、女子100メートルバタフライで日本新記録を樹立し、リオ五輪代表に選ばれた15歳の天才スイマー池江璃花子の喜びの笑顔とは対照的に、北島康介選手の下を向いて落胆した姿の写真が印象的でした。というより、ショックでした。
切り替えて、200メートル
とにかく北島康介選手本人も言っているように、平泳ぎ200メートル代表を目指して、切り替えて決勝レースに望んでほしいですね。
今33歳の北島康介選手。若手の活躍は朗報ですが、やはりベテラン選手がいくつになっても頑張る姿は、多くの人に感動と勇気を与えます。私もできるかもしれない、と、根拠はなくても、思わせてくれます。
北島康介選手をリオ五輪で見られることを心から願います。