フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦、カナダ大会2016の男子シングルショートプログラムが、28日にミシサガで行われました。
地元カナダからパトリック・チャン選手が出場するだけあって、この日のトリとなった男子シングルショート。
結果は、羽生結弦選手が79.65点で4位、無良崇人選手は81.24点で2位、そしてパトリック・チャン選手は90.56点で1位でした。
動画と共に、カナダ大会2016の男子シングルショートプログラムを総評します。
GPSスケートカナダ2016 男子ショート結果
順位 | 選手名 | 総合得点 | 技術点 | 演技構成点 |
---|---|---|---|---|
1 | パトリック・チャン(カナダ) | 90.56 | 46.06 | 45.50 |
2 | 無良崇人 | 81.24 | 41.60 | 39.64 |
3 | ケビン・レイノルズ(カナダ) | 80.57 | 42.64 | 37.93 |
4 | 羽生結弦 | 79.65 | 35.48 | 44.17 |
5 | ダニエル・サモーヒン(イスラエル) | 74.62 | 37.13 | 37.49 |
6 | 閻涵(中国) | 72.86 | 35.79 | 38.07 |
7 | ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) | 72.30 | 36.52 | 36.78 |
8 | アレクサンダー・ペトロフ(ロシア) | 71.50 | 35.78 | 35.72 |
9 | ミハル・ブジェジナ(チェコ) | 70.36 | 31.57 | 38.79 |
10 | リアン・フィラス(カナダ) | 70.09 | 34.16 | 37.93 |
11 | ロス・マイナー(アメリカ) | 63.92 | 26.37 | 37.55 |
12 | グラント・ホッホスタイン(アメリカ) | 60.20 | 25.37 | 35.83 |
男子ショート総評と動画
羽生結弦選手、どうしちゃったんでしょう。先日行われたオータムクラシックでは決まった4回転ループでしたが、この日は軸が完全にブレて、高さもありませんでした。完全に回転不足で着氷。続く連続ジャンプでも、最初の4回転トーループで前屈みにバランスを崩し、着氷が大きく乱れて連続にできず、単独ジャンプになってしまうという痛恨のミス。ショートプログラムの規定されたエレメンツである、連続ジャンプが入りませんでした。
決まったジャンプはのはトリプルアクセルのみ。
ショートを終えた後の羽生結弦選手はとても苦しそうで、明らかに調子が悪いようでした。膝の怪我がやはり治っていない中での試合だったのですね。キスアンドクライでは、涙をこらえているように見えました。
見ているこちらも、とても辛いものがありますよね。羽生結弦選手は氷の上では、やはりあの王者の風格を全面に出した表情が似合います。リンクから出ると、あどけなさ残る少年の顔でいてほしい。
ところで羽生結弦選手の今シーズンのショートの衣装、あまり好きじゃないんです。真っ白で、アクセントカラーに欠けるので、白い氷の上ではちっとも映えない。羽生結弦選手の動きがぼやけてしまう、そんな衣装だと思うんですけど、みなさんはどう思いますか?
90.56点でショート1位のパトリック・チャン選手は、地元ということでプレッシャーもあったと思いますが、とても落ち着いた演技でした。冒頭の4回転トーループ+3回転トーループは、見ていて危なげないジャンプでしたね。
次のジャンプはトリプルアクセルでしたが、これがパトリック・チャン選手にとっては一番の難関。この日もパトリック・チャン選手らしく(?)転んでしまいました。
グランプリシリーズ初戦ということで、とりこぼしもちょこちょこありました。スピン、ステップを全てレベル4に上げ、トリプルアクセルを決めれば、100点近くは出ると思います。このままシーズンが深まるにつれて、調子をあげてくるでしょう。
まだ、エレメンツを全てこなすのに精一杯という印象を受けました。つなぎの部分で8.93点と、9点以下だったのは、そのせいかと思います。しかし滑りこなせば、演技構成点はもっと高くなると思います。もともと素晴らしい表現力の持ち主ですし、このショート、パトリック・チャン選手によく合っていると思います。
81.24点で2位につけている無良崇人選手は、試合前は4回転の豊富を語っていましたが、この日のショートは転倒こそ免れましたが、着氷がきれいに決まりませんでした。軸はきれいでしたが、高さが足りないように見えました。しかしさすが得意のトリプルアクセルは、2点の加点がつくほどの素晴らしい大きなジャンプでしたね。これぞ無良崇人選手のトリプルアクセル。
ただスピンとステップで大きくとりこぼしが、もったいないです。得にステップの前のチェンジフットキャメルスピンは、何となく曲からずれている印象がありました。レベル2だったので、次回は頑張ってほしいところです。
4回転より、こういう細かいスピンステップのレベルを上げることが、無良崇人選手の課題でしょう。
最後に
明日の男子フリーでは、羽生結弦選手はパトリック・チャン選手を逆転できるでしょうか。どちらも好きなスケーターなので、二人共優勝してほしいくらいです。
あとは無良崇人選手が表彰台なるかどうかです。
以上、フィギュアスケートGPカナダ大会2016、男子シングルショートの結果速報でした。
カナダ大会2016のテレビ放送予定
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