フィギュアスケートグランプリシリーズ2016の第3戦ロシア大会(ロステレコム杯)が、11月4日からロシアのモスクワで行われます。
地元ロシアから、昨シーズンの世界選手権銅メダリストのアンナ・ポゴリラヤ選手、エレーナ・ラジオノワ選手、また世界王者ハビエル・フェルナンデス選手、そして日本からは、初戦のアメリカ大会で優勝した宇野昌麿選手、田中刑事選手、シニアGPビューの松田由良選手、村上佳菜子選手が出場します。
GPSロシア大会2016の試合日程や、出場選手、テレビ放送、見どころをまとめると同時に、ずばり結果予想もしました。
テレビ放送予定については、11月3日(木)朝10時30分現在の情報です。
GPSロステレコム杯2016全試合日程
今年のロシア大会2016もモスクワで開催されます。ロシア大会っていつもモスクワで行われているような気がして調べてみたら、2002年以降、2005年のサンクトペテルブルクを除いて、ずっとモスクワです。日本の様々な都市で開催されるNHK杯とは違いますね。
11月上旬のモスクワは氷点下。当たり前ですが、寒いです。
GPSロシア大会2016の司会日程を、種目別で日本時間でまとめました。
【男子シングル】
ショート: 11月4日(金)午後9時25分〜 → 結果
フリー: 11月5日(土)午後8時50分〜 → 結果
【女子シングル】
ショート: 11月5日(土)午前1時40分〜 (金曜日の深夜1時40分〜) → 結果
フリー: 11月6日(日)午後0時50分〜 (土曜日の深夜0時50分〜) → 結果
【ペア】
ショート: 11月5日(土)午後0時〜 (金曜日の深夜0時〜)
フリー: 11月5日(土)午後11時5分〜
【アイスダンス】
ショート: 11月4日(金)午後7時45分〜
フリー: 11月5日(土)午後7時〜
日本人選手と出場選手一覧
日本から出場選手は、4名です。男女シングルのみのエントリーですね。
宇野昌麿
田中刑事
松田悠良
村上佳菜子
以下は種目別出場選手一覧です。
【男子シングル】
エラッジ・バルデ(カナダ)
シャフィク・ベセギエ(フランス)
オレクシイ・ビチェンコ(イスラエル)
宇野昌麿
田中刑事
デニス・ヴァシリエフス(ラトビア)
アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)
ゴルジェイ・ゴルシュコフ(ロシア)
ミハイル・コリヤダ(ロシア)
ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン)
マックス・アーロン(アメリカ)
【女子シングル】
アナスタシヤ・ガルスチャン(アルメニア)
李子君(中国)
ロベルタ・ロデギエーロ (イタリア)
松田悠良
村上佳菜子
エリザヴェート・トゥルシンバエワ(カザフスタン)
アンゲリーナ・クチヴァルスカ(ラトビア)
ユリア・リプニツカヤ(ロシア)
アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
ニコル・ライチョヴァー(スロバキア)
コートニー・ヒックス(アメリカ)
【ペア】
カミーユ・ルーエ/アンドリュー・ウルフ(カナダ)
ジュリアン・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ)
アリオナ・サフチェンコ/ブリュノ・マッソ(ドイツ)
ヴァレンティナ・マルケイ/オンドレイ・ホタレック(イタリア)
Goda BUTKUTE / Nikita ERMOLAEV(リトアニア)
クリスティーナ・アスタホワ/アレクセイ・ロゴノフ(ロシア)
Alisa EFIMOVA / Alexander KOROVIN(ロシア)
ナタリア・ザビアコ/アレクサンドル・エンベルト(ロシア)
【アイスダンス】
ヴィクトリア・カワリオワ/ユーリ・ビエリャイエフ(ベラルーシ)
ケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ(カナダ)
ロランス・フルニエ・ボードリー/ニゴライ・サアアンスン(カナダ)
シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファッブリ(イタリア)
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロビエフ(ロシア)
Sofia EVDOKIMOVA / Egor BAZIN(ロシア)
Tiffany ZAHORSKI / Jonathan GUERREIRO(ロシア)
アリサ・アガフォノヴァ/アルペル・ウチャル(トルコ)
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ)
エリアナ・ポグレビンスキー/アレックス・ブノワ(アメリカ)
テレビ放送
テレビ朝日とBS朝日でロシア大会を放送予定です。
エキシビションがBS朝日で生中継で放送されます。
【テレビ朝日】
- 11月5日(土) 午後2時~
男女ショート - 11月6日(日) 午後1時50分~ (一部地域を除く)
男女フリー
【BS朝日】
- 2016年11月6日(日) 夜9時~11時30分
エキシビション - 2016年11月7日(月)朝10時~1時00分
男女ショート - 2016年11月7日(月)午後1時~2時54分
女子フリー - 2016年11月7日(月)夜7時~8時54分
男子フリー
みどころと結果予想
GPSロシア杯2016の見どころは、何といってもスケートアメリカで優勝した宇野昌麿選手が、グランプリ2連覇なるかです。ロシア大会で表彰台に上がることができれば、ファイナル進出は安全圏でしょう。
ロシア大会で宇野昌麿選手のライバルは、世界選手権2連覇の世界チャンピオンであるハビエル・フェルナンデス選手です。豪快なあの4回転ジャンプが決まれば、既に表現力には定評があるだけに、とても怖い選手ですよね。
宇野昌麿選手がハビエル・フェルナンデス選手に勝つためには、アメリカ大会では今ひとつだったショートをしっかりまとめることです。一つのミスが大きく響くショートで、まずしっかり得点を出し、アメリカ大会で見せたあの素晴らしいフリーをもう一度演技できれば、勝算は十分あると思います。
宇野昌麿選手はアメリカ大会のフリーの表現力では、アメリカのジェイソン・ブラウン選手を越えています。ロシア大会では、アメリカ大会を上回る演技構成点が期待できると思います。ジャンプなどの技術面だけでなく、表現力でも、ハビエル・フェルナンデス選手とどこまで戦えるか、楽しみです。
女子は、ロシア勢が表彰台独占なのではないでしょうか。ただアメリカ大会にエントリーされていたユリア・リプニツカヤ選手は欠場でしたから、このロシア大会でも欠場となる可能性があります。
もしそうなら、表彰台の一つは、誰があがることになるのか。そこが女子シングルの一番の見どころになるかもしれません。
日本勢では、アメリカ大会で不調だった村上佳菜子選手が、どこまで調子を戻してくるか、期待ですね。
ロシア大会がシニアグランプリデビューとなる松田悠良選手。三原舞依選手がシニアグランプリデビュー戦アメリカ大会でショート2位、総合3位という素晴らしい成績を残したように、松田悠良選手ももしかしたら、表彰台ありかも。
「三原舞依 海外の反応は?フィギュアアメリカ大会2016女子SP動画」
「[動画]三原・浅田に海外の反応は?スケートアメリカ女子2016FP結果速報」
アイスダンスは、昨シーズンの世界選手権銅メダリスト、アメリカのマディソン・チョック/エヴァン・ベイツ組と、カナダのケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ組の対決に、ロシア勢がどこまで入ることができるかが見どころでしょう。カナダ組は、2014年と2015年の世界選手権メダリストで、実力は十分です。
私実はこのカナダ組のケイトリン・ウィーバーの叔母と、以前お話ししたことがあります。姪の活躍をとても誇らしく思っているそうです。
最後に
ロシアは言わずと知れたフィギュア王国です。最近でこそ、男子シングルの活躍が今ひとつパッとしませんが、その代わりに女子シングルは以前は考えられないくらい強くなったと思います。右を見てても左を見てもロシア女子。他の国の選手がどこまでいくことができるか、楽しみです。
以上、フィギュアスケートグランプリシリーズ2016ロステレコム杯の試合日程、出場選手、テレビ放送、見どころと結果予想でした。