肥満大国アメリカでは、その分ダイエットの研究も盛んです。そこで最新の科学ジャーナルで発表されたダイエット研究結果 − 朝運動すると食べても太らない - を自分の体をはって検証したいと思います。
朝運動で太らない?
アメリカの権威ある科学ジャーナル「The Journal of Physiology」によると、朝水以外摂取せず1時間以上運動すると、その日高カロリー高脂肪のものをいくら食べても太らない。つまり朝運動し、バランスの取れた食事と摂取量を守れば、痩せることもかなり期待できるのだとか。
朝運動はどれくらい?
朝1時間以上運動するとは、どれくらいなのでしょうか。友陣は1時間弱のスロージョギングに加え、何種類かの腹筋運動、ストレッチなどを10〜15分、これらが朝の運動メニューです。これを毎朝欠かさずしています。旅行に出かけたときも、旅行先で必ずしています。友人宅に滞在した時も、そこで行っています。「The Journal of Physiology」にある運動量はこなしていると思います。
運動の後、好きなだけ食べると・・・
「The Journal of Physiology」に載っている研究では、朝起きて水以外口にしないで、1時間以上の運動をし、その後は高カロリー・高脂肪のものでも何でも好きなだけ食べる。6週間この生活を続けたが、体重の増加は見られなかったそうです。
しかし!
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友陣は、そんな食べたいものを食べたいだけ食べたら、どんなに運動していてもやっぱり太ります。ドーナツを1ダース食べたり、菓子パンやお惣菜パン、パスタを食べたら、一晩でこの冬の年始年末、飲み会や食事会がかさなり、やはり2キロ太りました。今それを元に戻すことに励んでいます。
この手の研究や企画の落とし穴
よくテレビでも芸能人がダイエットにチャレンジする企画があります。大体はうまくいって、何キロまたは何10キロも減量に成功します。しかしこれと同じように視聴者が試しても、必ずしもうまくいきません。「The Journal of Physiology」にある研究でも、その研究参加者はうまくいきました。しかし他の一般の人が同じことをして、全員が果たして同じ結果が得られるかと言えば、答えはノーです。
それはなぜでしょうか。
もちろんやり方が自己流になってしまうのも、原因の一つでしょう。しかし、他の大きな理由として、普段運動していない人、あるいは普段必要以上に食べている人が、朝1時間以上も運動したり、間食を止め適量の食事にしたら、そりゃ痩せます。そして太っている人はその分痩せ幅が大きいので、最初の頃は目に見えて変化するでしょう。
このようなことを、こういった研究やテレビの企画ははっきり私たちには伝えていません。
結論
運動したからといって、好きなものを好きなだけ食べたら、やっぱり太ります。運動するとお腹が減る分、返って体重が増えると言っている医師もいるくらいですから。
しかし外は春。運動にぴったりの季節です。運動そのものは健康にいいことなので、ぜひ外で体を動かしてほしいものです。