社会・経済

東洋経済オンライン|高学歴で低収入な貧困女子が明るい理由

「高学歴で低年収、33歳女性の明るすぎる貧困」という衝撃的な記事が、東洋経済オンラインに掲載された。しかし読み込んでみると、その女性には悲惨さは無く、むしろ明るく楽しい生活を送っている。なぜ彼女が明るくいられるのか、考えてみた。

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宗教の力

非正規で食品工場に勤める山口恭子さんは、現在33歳。大阪大学大学院修士課程を卒業した、高学歴女性である。卒業後はメーカーの食品開発部に5年間勤め、介護職に転職。3年前からは今の食品工場で働いているという。

給料も生活レベルも下がっているのだが、山口恭子さんにはあまりそういう悲壮感は無い。現実はとても悲惨で、将来を悲観してもよさそうなのだが、彼女にはそういったことが無いのだ。

これは一重に山口恭子さんの心の中には「神様」がいるからだと思う。

東洋経済オンラインには、山口恭子さんは熱心な宗教家、くらいにしか書いてないので、何の宗教なのか詳細は分からない。しかし、宗教を信じている人は、つまり何かの信仰がある人は幸せだ(それがいいか悪いかは別として、そしてもちろん程度の問題もあるだろうが、それもここでは横に置いておく)。宗教は、自分が信じる方向性や道標を与えてくれるからだ。

その方向が山口恭子さんのように、世間一般とは少しズレていても、である。

彼氏がいるということ

山口恭子さんは現在33歳であるが、83歳の彼氏がいる。

東洋経済オンラインの記事からすると、真剣に将来のこととか考えている、とか、そういう風なお付き合いではないように見える。だからといっていい加減に付き合っているわけではないだろうが。

子供のころからいじめられて、職場でもいじめられてきた山口恭子さんのような人にとっては、人と適度な距離を保って付き合うことは苦手だろう。適度な距離のとり方が分からないと思う。そういう人にとって、え?と思うような彼氏でも、その方が山口恭子さんにとっては付き合い易いのだろう。将来とか結婚とか、家族とか子供とか、そいういった責任を問わない相手は、山口恭子さんにとってはぴったりなのだと思う。

誰かと付き合っている、誰かに必要とされているという事実は、彼女を幸せな気持ちにする。

でも彼女が苦手な人とのコミュニケーションや人間関係を築くことからは、83歳の男性とのお付き合いからは、解放されている。

山口恭子さんにとっては、最高のお付き合い相手ではないだろうか。

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職場のストレスからの解放

山口恭子さんは人とのコミュニケーションや人間関係の構築が苦手だ。職場でもいじめられていたそうだ。

しかし現在の食品工場では、非正規でお給料は少ないけれど、職場の人は優しくストレス無く働けるそうだ。

職場の人間関係のストレスが無いのは、人生におけるストレスがほぼない、と言ってもいいのではないだろうか。特に家庭を持たない山口恭子さんにとって、職場のストレス=人生のストレスである。

これが無い山口恭子さんが、幸せでないはずが無いと思う。

まとめ

「高学歴で低収入な貧困女子が明るい理由」の記事は衝撃的ではあったが、本人の山口恭子さんが明るいのは、宗教、彼氏の存在、ストレスの無い職場、であるからだ。

個人的には、山口恭子さんを応援したいと思った。彼女の将来がどうなるかは分からないが、悲観しても何も始まらない。ならば毎日明るく生きた方が、ずっと得である。それにまだ33歳である。何とかなるさ。

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