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植松聖大麻陽性反応 なぜ逮捕されなかったの?相模原刺殺

相模原刺殺事件の植松聖容疑者は、今年2月に危険人物と見なされ、検査を受けて大麻陽性反応が出たにもかかわらず、なぜ逮捕されなかったのでしょうか。

違法薬物を使用していた植松聖容疑者が逮捕されることなく、わずか12日の入院後、医師の診断で退院になった理由を検証しました。

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12日間の入院

今年2月12日に障害者への憎悪に満ちた内容の手紙を衆議院議長の公邸で渡そうとしていた植松聖容疑者は、その逸脱した文章から、警察が植松聖容疑者を「人を傷つける恐れのある人物」として、相模市に連絡。

植松聖容疑者は精神保健指定医によって診断され、尿検査を受けた結果、大麻の陽性反応が出たのです。

しかし、わずか12日後、植松聖容疑者は退院したのでした。

違法薬物使用と刑罰

尿検査で陽性反応が出たということは、特別の事情がない限り、植松聖容疑者が自分の意思で大麻を使用したに違いありません。

刑事弁護専門サイトによると、もし尿に覚せい剤の成分が含まれていた場合、ほぼ全ての被疑者が覚せい剤使用罪で起訴されることになるそうです。

大麻は日本では違法薬物ですから、上記と同じ扱いになると思われます。

そして違法薬物の使用で、営利目的がある場合と無い場合では、処罰が違います。

  • 営利目的がない場合…10年以下の懲役
  • 営利目的がある場合…1年以上の懲役。情状により500万円以下の罰金を併科

オーストラリアのシドニー空港の税関では、違法薬物を使用しているかどうかより、所持しているかどうかが問題で、スーツケースや靴底に隠し持っていないか、しっかり検査されます。

しかし日本では、違法薬物の所持はもちろん使用していることも、警察によって起訴される対象となるわけです。

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薬物使用と責任能力、逮捕されなかった理由

植松聖容疑者は、医師により、「大麻精神病」や「妄想性障害」の診断がくだされました。

つまり精神疾病があったわけで、植松聖容疑者本人もこんな大事件を起こしても、心神喪失によって無罪になる可能性を知っていました。

刑事責任能力を問われたとき、植松聖容疑者がそのような責任能力が無いと判断されれば、不起訴となる可能性があります。

実際、中学3年生の生徒を刺して大怪我を負わせて殺人未遂容疑で逮捕された男性が、覚醒剤使用による心神喪失状態だったとして不起訴処分となったケースもあります。

誰が見ても明らかに精神的に病んでいる植松聖容疑者ですが、だからといって大麻使用を分かっていながら、警察は植松聖容疑者を見逃したわけです。

つまり医師が植松聖容疑者は精神的疾病であると診断したこと、さらに12日間の入院後、医師が植松聖容疑者に症状が見られず、植松聖容疑者が反省の意を示していること、ゆえに退院することを医師がOKし、大麻使用による逮捕はなかったわけです。

植松聖容疑者は家族と一緒に住むことが退院後の条件だったようですが、4年も前から一人暮らしをしていたわで、植松聖容疑者の自宅近所の人も、植松聖容疑者が事件前、一人暮らしだったと話しています。

退院後の条件である家族のサポートは得られていないのにもかかわらず、退院させた医師も、逮捕しなかった警察も、今回の事件において何かしら責任はあるのではないでしょうか。

最後に

誰がどう見ても、そして植松聖容疑者の友人すら、植松聖容疑者がおかしいと思っていたわけです。

そして計画性があった今回の相模原刺殺事件です。

植松聖容疑者の責任能力は十分にあると思います。

それは、植松聖容疑者が衆議院議長の公邸で渡そうとした手紙の内容を見れば、分かることです。

以上、なぜ大麻陽性反応だった植松聖容疑者は逮捕されなかったのか、についてでした。

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