フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦、カナダ大会2016の女子シングルフリープログラムが、29日にミシサガで行われました。
宮原知子選手はフリー126.84点で総合192.08点3位、本郷理華選手は105.44点で総合171.19点6位、そしてショート11位で出遅れた永井優香選手は107.17点で総合147.56点の11位という結果。144.41点という脅威の得点を叩きだした世界女王、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ選手が、昨日のショート1位に続いてフリーも1位、総合220.65点で優勝しました。
動画と共に女子フリーを総評しました。
GPSスケートカナダ2016 女子フリー結果
順位 | 選手名 | 総合得点 | 技術点 | 演技構成点 |
---|---|---|---|---|
1 | エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) | 144.41 | 72.86 | 71.55 |
2 | ケイトリン・オズモンド(カナダ) | 132.12 | 65.37 | 67.75 |
3 | 宮原知子 | 126.84 | 59.42 | 67.42 |
4 | アレーヌ・シャルトラン(カナダ) | 55.30 | 59.98 | 63.43 |
5 | エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) | 121.20 | 60.18 | 61.02 |
6 | チェ・ダビン(韓国) | 112.49 | 60.76 | 51.73 |
7 | 永井優香 | 107.17 | 51.87 | 55.30 |
8 | 本郷理華 | 105.44 | 47.08 | 58.36 |
9 | キム・ナヒョン(韓国) | 104.02 | 51.27 | 52.75 |
10 | ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン) | 100.05 | 47.14 | 52.91 |
11 | 長洲未来(アメリカ) | 98.23 | 42.10 | 56.13 |
女子総合結果
- エフゲニア・メドベージェワ(ロシア) 220.65
- ケイトリン・オズモンド(カナダ) 206.45
- 宮原知子 192.08
- エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア) 187.99
- アレーヌ・シャルトラン(カナダ) 185.56
- 本郷理華 171.19
- チェ・ダビン(韓国) 165.78
- キム・ナヒョン(韓国) 164.48
- 長洲未来(アメリカ) 151.42
- ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン) 149.77
- 永井優香 147.56
女子フリー総評と動画
宮原知子選手のフリー、とてもゴージャス!衣装もフリーの曲、グスターヴ・ホルスト 『惑星』より「木星」に合わせて、まるで木星でした。
得点では、US インターナショナルクラシックのときの方が高かったですが、今回の方が宮原知子選手の表情がとても良かったです。昨日のショートよりずっと落ち着いていて、動きが柔らかくも、強弱がはっきりしているので、見ていて飽きません。演技構成点は、67.42点ですから、ジャッジからも表現力を認められていますね。
それに手足を大きく広げたスパイラルでは、150センチの小柄な宮原知子選手が大きく見えてました。一瞬、あれ身長伸びて、手足が伸びた?と思いましたが、18歳の女性の身長が伸びることはそうそうないでしょう。あの大きく見えたスパイラルは、やはり宮原知子選手が見せた技、だったのでしょうね。
今日も回転不足をたくさんとられてしまいましたが、冒頭の2つのジャンプ、3ループ、3ルッツ+3トーループは、高さがありましたね。加点も0.9点つきました。いきなり大きな3ループから演技が始まり、昨日のショートで課題だった低空ジャンプ対策をしてきたのか、と思いました。宮原知子選手って、ふわっと跳んで低空でそのままクルクルっと回る、そんなジャンプですが、この冒頭の2つのジャンプには、力強ささえ感じました。
しかし演技後半に入ってすぐの3連続ジャンプの最後の2ループジャンプは、テレビで肉眼で見ていても分かるほど、回転不足でしたね。演技後半のジャンプは回転不足を厳しくとられまくりました。
しかし、最後の逆回転スピンは、試合を重ねるごとに回転が速くなっているように見え、会場を沸かせました。
会場に来ていた日本人の観客は、スタンディングオベーションでした。私もテレビの前で、スタンディングオベーションでした。
ただ、今回のフリーで、ステップがカウントされていません。つまり4.5~5.0点は失っています。これが今回のフリーの得点が130点に届かなかった原因ですね。
宮原知子選手のステップがノーカウントになった理由については、「宮原知子なぜステップ無得点?GPスケートカナダ2016FP」をご覧ください。
メドベージェワ選手は、昨日のショートに引き続き、今日のフリーでも圧巻でしたね。
基礎点が1.1倍になる演技後半に5つのジャンプを集めて、しかもその内2つが連続ジャンプです。そしてその内の一つが3サルコー+3トーループ。メドベージェワ選手のフリーは、3回転+3回転のジャンプが2つ入っていて、高得点を狙える構成になっています。またそれを決めてしまうところがすごい。複数の種類のジャンプで、手を上げて跳ぶので、加点も期待できます。
昨シーズンと比べて、今シーズンのフリーは、何だか力強さみたいものが加わったと思います。昨シーズンは、ジュニアから上がったばかりで、まだ体が子供の女の子でした。もちろん今でも細身のメドベージェワ選手ですが、この一年で体が一歩大人の女性に近づいた感じ。この年齢の女性の体の変化って、著しいですからね。
ところでメドベージェワ選手の衣装って、代わり映えがしないように見えます。デザインが同じ人なのでしょうか。同じように見えます。髪型も同じなので、余計そう見えるのかも。
最後に
今シーズンもメドベージェワ選手のタイトル総なめでしょうか。シーズン序盤ですでにこの得点です。世界選手権の頃には、一体何点まで出るのか、ちょっと想像がつきません。
以上、フィギュアスケートグランプリカナダ大会2016女子フリーについてでした。
カナダ大会2016のテレビ放送予定
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「フィギュアGPカナダ大会2016日程/テレビ放送/出場選手/結果予想」
女子ショートの結果
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「宮原なぜ衣装変更?[動画]スケートカナダ2016女子SP結果速報」
羽生、パトリック、男子ショートの結果
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「羽生結弦パトリックチャン[動画]スケートカナダ2016男子SP結果速報」