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[接触動画画像]リオ競歩荒井広宙失格!ダンフィーって?海外の反応

荒井広宙(あらいひろおき)選手が3位に入ったリオオリンピック競歩50キロで、残り1キロを切った時点で、カナダのエバン・ダンフィー選手を抜く際に接触妨害したとして、失格となり、銅メダルは幻となりました。

荒井広宙選手にとっては無情な結果ですが、荒井広宙選手がエバン・ダンフィー選手に接触した瞬間の画像とともに、エバン・ダンフィー選手について、そしてなぜこのような接触が起こってしまったのか、競歩50キロレースを振り返ります。

それから海外ではどのようにこのニュースを報じているのか、海外の反応も紹介します。

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荒井広宙は世界ランク2位

荒井広宙選手は、1988年5月18日生まれ、長野県出身の現在28歳です。

高校2年生のときに競歩を始め、2012年のロンドンオリンピックは出場なりませんでしたが、2015年の世界陸上競歩50キロで4位になり、リオオリンピック代表へ選出されました。

この年の世界ランキングは2位で、リオオリンピックでの活躍が期待されていました。

昨年の11月に母親が亡くなり、オリンピック代表に選ばれたことを、直接伝えることができなかったことが残念ですね。

荒井広宙選手は長野県の中野実業高校を卒業しています。スキージャンプの選手やプロ野球選手なども輩出していて、ロンドンオリンピック競歩に出場した藤沢勇選手も中野実業高校出身です。藤沢勇選手が高校のとき競歩で活躍するのをみたのが、荒井広宙選手が競歩を始めるきっかけになったそうです。

エバン・ダンフィー

カナダ出身のエバン・ダンフィー選手は、1990年9月28日生まれの25歳。身長は182センチと、180センチの荒井広宙選手とほぼ同じですね。

エバン・ダンフィー選手は国際大会の競歩50キロでは特に目立った結果を残しているわけではなく、競歩20キロで大きな大会で入賞しています。

リオオリンピックでの競歩50キロの前に、わずか4回しかこの距離で競技したことがないとか。

現在一日に50キロ走り込むトレーニングを続けながら、ブリティッシュコロンビア大学に通い身体運動学(キネシオロジー)を学びました。

キネシオロジーとは

”私達の体にある筋肉が肉体的、感情的、エネルギー的な様々なストレスに反応し弱化するという特性を利用して、筋肉の強弱や反応を調べながら心身の不調をトータルに改善していくホリスティックな統合セラピーです”
キネシオロジー.jp/towa/より

エバン・ダンフィー選手は、空き時間には自分のブログを書いたり、Athletics Canadaという国の団体に記事を書いているそうです。

Athletics Canadaは今回のロシアのドーピングスキャンダルを積極的に扱っている団体です。

エバン・ダンフィー選手も同じアスリートとして、そしてキネシオロジーを勉強した者として、このスキャンダルにはきっと大きな関心があったのでしょうね。

リオオリンピック競歩50キロ、何が起こったの?

19日朝早く始まった競歩50キロ。金メダル候補は、世界チャンピオンであるスロバキアのマテイ・トート選手です。

エバン・ダンフィー選手が荒井広宙選手をリードしていましたが、エバン・ダンフィー選手は他の選手にも次第に抜かれて、2時間51分に遂に荒井広宙選手に捕まります。

その後もエバン・ダンフィー選手と荒井広宙選手は、抜いたり抜かれたりしていました。

49キロ、残り1キロになったところで、荒井広宙選手を抜いたエバン・ダンフィー選手は、荒井広宙選手のわずか数メートル前を走っていました。

すかさず荒井広宙選手は、エバン・ダンフィー選手の左側から抜きました。エバン・ダンフィー選手と左側のコーンの間にスペースはあまりなく、荒井広宙選手がその隙間を抜き去るといった感じでした。

競歩のコースは反時計回りでカーブがあるので、エバン・ダンフィー選手の左側とは、"内側"に見えました。エバン・ダンフィー選手の右側つまり”外側”から抜けば、接触などの可能性は無かったでしょうが、49キロ以上も競歩して、そんな気力はなかったのでしょうかね。

こちらがそのときの動画から画像にしたもの
↓ ↓ ↓
arai

エバン・ダンフィー選手の外側を回ったわけではないので、確かに荒井広宙選手が少し強引に抜いた感じにみえたのは否めません。

arai2

ゆえにエバン・ダンフィー選手の左腕に、荒井広宙選手の右腕が当たり、かなりのインパクトだったようで、エバン・ダンフィー選手はバランスを崩し右によろけてしまいます。

一定のリズムで右足左足を動かして、しかも既に49キロ以上歩いていて、バランスを崩し、このリズムが乱されたのは、立て直すのは至難の技です。

それでもエバン・ダンフィー選手は何とか建て直し、荒井広宙選手より12秒遅れでゴールしました。よくレースを続けて、4位でフィニッシュしたな、とむしろエバン・ダンフィー選手の粘り強さに感心しました。

リオオリンピック競歩50キロレースの前日には、

Tomorrow is the day I've been waiting for. Couldn't be more excited to prove to myself what I'm capable of!
明日は待ちに待った日だ。自分の能力を証明できるなんて、これ以上ワクワクすることはないね。

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海外の反応

海外では荒井広宙選手とエバン・ダンフィー選手との接触、そして荒井広宙選手の失格をどうのように報道しているのでしょうか。

まずリオオリンピック競歩50キロの中継では、荒井広宙選手とエバン・ダンフィー選手が接触した瞬間をカメラで捉えていて、その瞬間がライブで放送されていました。この接触が起こるわずか数十秒前は、リードするスロバキアのマテイ・トート選手を映していましたから、まさにトラブルが起こることを予兆して、カメラが切り替わったといった感じでしたね。

私が見ていたオンライン中継の解説者はイギリス人なのですが、バンブ(接触) したことを、大きく取り扱って、大方エバン・ダンフィー選手に同情的でした。

"threatened by Arai"
アライがとんだ災難をもたらした

という表現を使って、エバン・ダンフィー選手を気の毒がっていました。

ただ中継中は、失格については一切話していませんでした。

カナダの大手ネットワークであるcbcは、この出来事を淡々と報じています。とても中立的な立場だなという印象で、荒井広宙選手を責めるわけでも、エバン・ダンフィー選手が繰り上がり3位で銅メダルを獲得したことに大きな称賛をすることもなく。

ただエバン・ダンフィー選手が4位でフィニッシュをしメダルを逃した瞬間、残念そうにするエバン・ダンフィー選手の両親の写真を掲載していました。

そういうところがカナダっぽいかも。

しかしエバン・ダンフィー選手の地元の新聞は、やはりどんな結果でも、どんな経緯があったとしても、エバン・ダンフィー選手が銅メダルに輝いたことは、嬉しいニュースなようですね。事実を淡々と述べているのではなく、喜び爆発して、”よっくやった!エバン・ダンフィー”のような内容の記事です。

最後に

日本人としては、非常に残念な結果となった荒井広宙選手の失格。銅メダルがかかっていたので、尚更がっかりですね。

この結果にショックを受けているのは荒井広宙選手本人でしょうから、この悔しさをぜひ東京オリンピックにぶつけてほしいです。

それからどんな結果になろうが、50キロを完歩し、お疲れ様でした。

以上、リオオリンピック競歩50キロの荒井広宙選手が失格で銅メダルが幻に、接触したカナダのエバン・ダンフィー選手って誰?海外の反応は?という話題でした。

追加:
日本陸連の抗議が実って、荒井広宙選手の銅メダルが認められました!!

良かったですね。

日本が抗議をして認められたといえば、競泳の渡部香生子選手のケースがあります。

「渡部香生子平100失格の理由は何?ドルフィンキックが原因か」

今回は渡部香生子選手の場合と違い、メダルがかかっていないくて、失格になったならまだしも、メダル獲得かどうかがという大きな決定です。

国際陸連が柔軟に対応してくれて良かったです。

しかし、振り回された荒井広宙選手とエバン・ダンフィー選手はたまったものではないですよね。

結局エバン・ダンフィー選手は、銅メダルを逃したわけです。釈然としない幕切でしたね。

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