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樋口黎リオレスリング抗議実らず相手に加点 反則無しの判定した審判は誰?

日本レスリング男子復活かと期待された樋口黎(ひぐちれい)選手が、リオオリンピックレスリング男子57kg級でジョージアのウラジーミル・キンチェガシビリ選手に決勝戦で破れ、銀メダルに終わったことに、なぜ?と疑問が残ります。

相手選手の消極的行為を見逃し反則無し、さらに試合終了間際に日本が行ったチャレンジを認めないという判定をくだした審判は、誰だったのでしょう。

そして樋口黎選手が後半追いつかれながらも、同点ではなく結局負けてしたったのはなぜでしょう。この試合を振り返りながら、樋口黎選手の敗因と理由をまとめました。

樋口黎の読み方

樋口黎選手は、ちょっと読み方が難しいですが、ひぐちれいと読みます。

1996年1月28日生まれ、大阪府出身で現在20歳で、日本体育大学の学生です。

樋口黎選手の父親がレスリングのコーチだった影響で、4歳からレスリングを始めたそうす。小学校の頃は全国大会を5度も優勝し抜群の成績を残しますが、中学に入って伸び悩んだそう。高校はレスリング名門の霞ヶ浦高校にスカウトされ進学。高校1年生のときは目立った結界を残せませんでしたが、その後インターハイ2連覇、国体2連覇、全国高校選手権優勝、と輝かしい成績を残します。

昨年の全日本選抜で体重超過が原因で失格となってしまいました。なんと理由は樋口黎選手がお菓子好きという偏食家だから。栄養のバランスって、アスリートには死活問題なのではと思うのですが。

しかも昨年10月には右手甲を骨折するという大怪我を負いました。

しかし年末の全日本選手権で優勝を果たし、リオ出場予選への切符を獲得。今年のアジア予選で優勝して、リオへの出場が決定しました。

リオ決勝戦、相手は王者キンチェガシビリ

樋口黎選手はリオオリンピックレスリング男子57kg級で、1回戦2回戦とテクニカルフォールで勝ち、準々決勝と準決勝も全く危なげなく決勝へ勝ち進みました。

まだ20歳の樋口黎選手は、オリンピック初出場らしくとにかく怖い物無しでぶつかっていく姿勢が印象的でした。経験が無いということは、失敗したり恐怖心を抱いたりという経験も無いので、返ってそのことが利点に働いたりしますよね。とにかく当たって砕けろ、という姿勢で攻めまくっているという感じでした。

で、決勝ではジョージアのウラジーミル・キンチェガシビリ選手とです。

1991年4月18生まれ、現在25歳のウラジーミル・キンチェガシビリ選手は、2012年のロンドン五輪では55キロ級で銀メダルに輝いた、昨年の世界王者、今年のヨーロッパチャンピオンです。

オリンピック決勝の相手としては、最高ですよね。ただ名前が長いので、テレビなどで紹介するとき解説者は大変だろうな。

決勝戦が始まる直前、リンクに向かう樋口黎選手は、高揚した様子でした。緊張は見られなかったと思います。そこが若さだなと思いました。一方のウラジーミル・キンチェガシビリ選手は、静かに闘士を燃やしている感じ。

試合は前半、攻める樋口黎選手に対し、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手は守りに入っていました。消極的だとみなされ30秒間を与えられて、結果樋口黎選手に1点が入りました。積極的に相手の足を掴みますが、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手のディフェンスも見事で、樋口黎選手は追加点を奪えません。

果敢に攻める樋口黎選手の姿がとても格好良かった前半でしたが、後半に加点しリードすると、樋口黎選手は守りに入ってしまいました。30秒が与えられ、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手に1点が入ると、ここからはさすが王者、見事に同点に追いつきます。

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なぜ同点ではなく、負けた?

そんなに攻めまくっているようには見えなかったですが、樋口黎選手の一瞬をついて加点を重ね、残り30秒で3-3の同点。ここで樋口黎選手は前半の積極的な攻撃が戻ってきますが、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手がしっかり樋口黎選手の腕を掴んで抑え、反対の手で樋口黎選手の指を掴みます。

これはディフェンスに徹底し過ぎていて、消極的な姿勢なのに、審判からの注意も入らず、そのまま時間切れ。

レスリング65キロ級3位決定戦では、審判はモンゴルの選手の消極性に対し、ちゃんとペナルティを課したんですけどね。審判によって、試合結果は左右されるんだなと、つくづく思いました。

「[動画]リオレスリング3位決定戦モンゴルコーチの抗議が珍事」

レスリングで同点の場合は、大きい得点を決めた方が勝ちですが、二人とも2点+1点という得点内容。その場合、相手に警告を与えての得点を上げた方が勝ちですが、両選手とも30秒で1点を得ています。その場合、最後に得点を上げた方が勝ちなので、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手が勝利ということになります。

しかし、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手は明らかにディフェンスに徹底し過ぎていたのに、審判はこれに対して何もしませんでした。

で、試合終了間際に日本がチャレンジを入れたのです。この抗議を審判は認めなかったので、ウラジーミル・キンチェガシビリ選手に1点が入ったのです。

チャレンジが却下されると、相手に1点が入るんです。これがバレーボールやテニスなどのチャレンジと違うところですね。レスリングでチャレンジとは、リスクを背負ってのチャレンジですね。コーチ陣も慎重になるでしょう。

レスリングのタイブレイクのルール上では、この1点がウラジーミル・キンチェガシビリ選手に入っても入らなくても、樋口黎選手は負けたということだったのです。

ただし、審判がウラジーミル・キンチェガシビリ選手の消極性をきちんと判定していれば、結果は違ったというのは、十分有り得ると思います。

審判は誰?

何だがしっくりこない幕切れとなったリオオリンピックレスリングの決勝戦でした。

メダルセレモニーでも樋口黎選手は納得が行かない顔をしていました。時折目を手で撫でる仕草を見せていましたから、涙を拭いていたのでしょうか。悔し涙、とも言えない、後味の悪い涙ですよね。

樋口黎選手はインタビューでも一番でなければ意味がない、と話していましたが、精一杯やって散ったとは違うので、気持ちの切り替えが大変だと思います。頭の中が真っ白で、インタビューに答えるどころではないように見えました。

気になる審判ですが、レフリーは、

GULAMOV Tokhir

グラモフ・トハーとでも読むのでしょうか。1961年10月3日生まれの、ウズベキスタン人です。何と審判員としての賞も貰っているようです。

ジャッジはLIAKOS Christosという、ギリシア人です。

マットチェアマンは、アメリカ人のERRETT Zachです。

この人たちがの判定で、選手一人のメダルがどうにでもなるんだなと思うと、審判とは恐ろしい役割ですね。

最後に

樋口黎選手はリオオリンピックレスリング男子57キロ級で、全くのノーマークの選手だったでしょう。だからこそ、決勝まで勝ち上がれたのもあるかもしれません。

日本の男子レスリングかつてはお家芸とまで言われ、オリンピックでメダルが確実に獲得できた種目でした。まだ20歳の樋口黎選手は、日本男子レスリング界復活の第一人者になるのかもしれませんね。

とにかく銀メダルおめでとうございます、樋口黎選手!

以上、樋口黎選手がリオオリンピックレスリングフリースタイル男子57キロ級で銀メダル!でも日本のチャレンジは却下し相手に加点、反則を取らなかった審判は誰?という話題でした。

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