「あさが来た」の視聴率が、今世紀最高平均視聴率を記録し、最終話は関東地区で27.0%を記録したらしい。平均視聴率は同地区で23.5%で、これは2002年放送のハワイ育ちの日系教師が、日本で奮闘するのを描いた「さくら」の23.3%を越えました。なぜ「あさが来た」が、こんなに視聴者に受け入れられたのでしょうか。今世紀最高を記録した理由を考えてみましょう。
働き方
主人公のあさは、とってもたくましい。キャリアウーマンが珍しい当時、批判を受けながらもそれに負けない姿は、現在の働く女性の共感を呼んだのではないでしょうか。
しかし働く女性はこれまでも朝ドラで何度も描かれていました。最近では「ごちそうさん」以外、ほとんどの朝ドラ女性は働いています。でも、あさは会社に雇われているわけではなく、起業家実業家でした。それも小さなお店の経営ではなく、大企業です。そこが今までの働く朝ドラ女性とは、大きく異なるポイントです。
たくましさと柔らかい心と家族
でもあさは、たくましいその精神と同時に、柔らかい心を持つことを大切にしています。強いだけでは、人の心は掴めませんし、上に立つ人間として、人を動かすこともできません。人を動かすには、柔らかい心が大切なんだと、あさは分かっていました。
そう、ただガミガミ怒鳴っているだけの上司では、誰もついてきません。
そしてあさは、家族がとても大事。好きな商売は、家族の理解と支えがあってこそと、ちゃんと分かっています。
今の時代、家族を犠牲にしてまで働くことに疑問を持っている人は、増えているのではないでしょうか。そんな時代の考え方に、このドラマはマッチしたのでしょう。
話題性たっぷりだった登場人物
五代様、のぶちゃん、成澤先生、旦那様たちと、魅力的な登場人物が多く、特に男性陣は、理想的な男性像に仕立てられていました。こんな男性、いるんだろうか、とちょっぴり夢物語。主人公が羨ましい限りです。
まとめ
たくましさだけじゃない、その中に柔らかさがあり、家族を一番大切に思っている。バランスの取れた起業家実業家。そういうところが、多くの女性に、そして男性にも受け入れられたのではないでしょうか。