フィギュアスケートグランプリシリーズ第5戦、中国大会2016が、11月18日から北京で始まります。
中国はペアが強いですが、最近は男子シングルでも閻涵選手や金博洋選手など、注目の選手がいますよね。
日本からは村上大介選手、本郷理華選手、三原舞依選手が、そしてカナダ大会優勝のパトリック・チャン選手も出場します。
GPS中国大会2016の試合日程や、出場選手、テレビ放送、見どころをまとめると同時に、ずばり結果予想もしました。
GPS中国杯2016全試合日程
今年の中国杯2016は北京で、11月18日から開催されます。
北京と日本の時差は1時間しかありませんので、中国大会は、北米やヨーロッパで開催される大会よりずっと日本時間に近いですね。日本を練習拠点にしている選手にとっては、移動が楽だし、時差を調節しなくていい分、楽でしょう。
GPS中国大会2016の司会日程を、種目別で日本時間でまとめました。
ショート: 11月18日(金)午後8時5分〜 → 結果
フリー: 11月19日(土)午後7時50分〜 → 結果
【女子シングル】
ショート: 11月18日(金)午後6時10分〜 → 結果
フリー: 11月19日(土)午後5時30分〜 → 結果
【ペア】
ショート: 11月18日(金)午後10時0分〜
フリー: 10月30日(土)午後10時0分〜
【アイスダンス】
ショート: 11月18日(金)午後4時30分〜
フリー: 11月19日(金)午後3時30分〜
中国ではペアが一番の注目種目です。ゴールデンタイムに行われるのも頷けますね。
日本人選手と出場選手一覧
日本から出場選手は、3名です。男女シングルのみのエントリーですね。
村上大介- 本郷理華
- 三原舞依
以下は種目別出場選手一覧です。
【男子シングル】
パトリック・チャン(カナダ)
金博洋(中国)
閻涵(中国)
ミハル・ブジェジナ(チェコ)
ダニエル・サモーヒン(イスラエル)
村上大介
マキシム・コフトゥン(ロシア)
アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)
セルゲイ・ボロノフ(ロシア)
マックス・アーロン(アメリカ)
ロス・マイナー(アメリカ)
【女子シングル】
ケイトリン・オズモンド(カナダ)
李香凝(中国)
李子君(中国)
趙子荃(中国)
本郷理華
三原舞依
エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)
ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン)
カレン・チェン(アメリカ)
コートニー・ヒックス(アメリカ)
アシュリー・ワグナー(アメリカ)
【ペア】
リュボーフィ・イリュシェチキナ/ディラン・モスコビッチ(カナダ)
彭程/金楊(中国)
王雪涵/王磊(中国)
于小雨/張昊(中国)
マリ・ヴァルトマン/ルーベン・ブロマールト(ドイツ)
ニコーレ・デラ・モニカ/マッテオ・グアリーゼ(イタリア)
川口悠子/アレクサンドル・スミルノフ(ロシア)
ジェシカ・ファンド/ジョシュア・サンティラン(アメリカ)
【アイスダンス】
アレクサンドラ・ポール/ミッチェル・イスラム(カナダ)
ケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ(カナダ)
Hong CHEN/Yan ZHAO(中国)
Linshu SONG/Zhuoming SUN(中国)
王詩エツ/柳キン宇(中国)
ナタリア・カリシェク/マクシム・スポディレフ(ポーランド)
ヴィクトリヤ・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア)
アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア)
アナスタシア・カヌーシオ/コリン・マクマヌス(アメリカ)
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ)
テレビ放送
テレビ朝日とBS朝日で中国大会を放送予定です。
エキシビションがBS朝日で生中継で放送されます。
【テレビ朝日】
- 11月18日(金) 深夜2時20分~
男女ショート - 11月19日(土) 深夜2時45分~ (一部地域を除く)
男女フリー
【BS朝日】
- 11月19日(土)午後1時〜
男女ショート - 11月20日(日)午後1時~
女子フリー - 11月20日(日)午後3時~
男子フリー - 11月21日(月)午後7時~
エキシビション
見どころと結果予想
女子シングルでは、アメリカ大会で優勝したアシュリー・ワグナー選手がファイナル進出をかけて挑みます。表彰台に登ればファイナル進出間違いなしでしょう。ワグナー選手は今シーズン、体がかなり絞れています。オリンピック前の大事なシーズンで、かなり本気モードで、ピョンチャンオリンピックがワグナー選手のフィギュア人生の集大成なんだろうな、というのが分かります。
スケートカナダで信じられない高得点を出したケイトリン・オズモンド選手。あの得点は地元だったからか、それとも実力からだったのか、この中国杯でその真価が問われます。以前より体が絞れたようで、滑りや動きが丁寧になったなと思います。しかしだからといって、突然あの高得点は、やはり地元カナダでの大会だったからでは?という疑惑(?)が拭えないので、中国大会で本当の実力が評価されるでしょう。
ロシアからはエレーナ・ラジオノワ選手とエリザベータ・トゥクタミシェワ選手。ラジオノワ選手はロシア大会で2位でした。中国杯で、1位か2位でファイナル確実、3位では他の試合の結果次第でしょう。
トゥクタミシェワ選手は今シーズンはスローな年なのでしょうか。波があるというより、本気モードのシーズンと、ちょっと休憩のシーズンとあるように見えます。本気モードの年は、トゥクタミシェワ選手の目に炎が見えますが、ロシア大会では、まだちょっと調整中という感じでした。演技に情熱というかファイヤーが感じられず、無難にこなしていたように見えました。トリプルアクセルも跳べる選手です。シーズン後半になるにつれ調子を上げていってほしいです。
さて日本からは、シニアグランプリデビュー戦のアメリカ大会で3位に入った三原舞依選手。中国杯でも若さと勢いのある、あの演技をもう一度見せてほしいですね。
本郷理華選手、カナダ大会では、ショートで3位でしたが、フリーではジャンプはことごとく回転不足やダウングレードされ、総合6位という結果。まともに基礎点そのままもらえたジャンプは3回転サルコウの一つだけでした。
どこまでジャンプを修正してくるか、そこが課題でしょう。
男子シングルは、パトリック・チャン選手の大人の滑りに、金博洋選手が4回転ジャンプでどこまで対抗してくるか、見どころです。
パトリック・チャン選手はカナダ大会で優勝しているので、中国杯では表彰台に上がればファイナル進出が確実となります。現在挑戦中の4回転サルコウが、フリーで決まるといいですね。
金博洋選手は、ショートで2回、フリーで4回跳ぶ4回転がどれだけ決まるかで、勝敗が決まります。アメリカ大会では、半分以上の4回転ジャンプが回転不足や、着氷が乱れるなど、きれいに決まりませんでした。4回転ルッツを、地元中国のファンの前で、しっかり決めたいですね。
日本からは村上大介選手が出場します。村上大介選手の純朴そうで、いつもチャレンジゃーな姿勢が好きです。好青年という感じ。
村上大介選手はこの中国大会が、唯一のグランプリシリーズでの試合です。結果が良くてもファイナルに行くことはありません。しかし名コーチであるフランク・キャロルの指導の元で、メキメキ実力を上げた村上大介選手の、あの一生懸命さあふれる演技を披露してもらいたいです。
アイスダンスは、カナダのケイトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ組とアメリカのシブタニ兄妹組の対決でしょう。
イトリン・ウィーバー/アンドリュー・ポジェ組の大人の魅力たっぷり、色気というかそういうものが溢れている演技が好きで、見ていて引き込まれてしまいます。
一方のシブタニ兄妹は、そういう色気みたいなものはありませんが、スピードと確かな技術のある演技はダイナミックで、見応えがあります。どちらかというとアップテンポで元気一杯な曲が合っていましたが、今シーズンのフリーの曲と演技は、今までとは違った面を引き出していて、シブタニ兄妹の大人の演技への一歩になると思います。
スケートアメリカから4週間経っています。中国杯では、アメリカ大会を上回る表現力を期待しています。
最後に
グランプリシリーズ2016も、残すところわずか2試合ですね。この中国大会で、ファイナル進出かどうかが決まる選手も大勢います。
以上、フィギュアスケートグランプリ中国杯2016、試合日程や時間、テレビ放送予定、出場選手一覧、そして見どころと結果予想についてでした。