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4月からおしりペッタン廃止、九州の高い陽性率はアレが原因か?

      2016/03/25

今年の4月からあのおしりペッタン、ぎょう虫検査が小学校で廃止になるそうだ。朝おしりに透明で真ん中に青くなっているセロハンをペッタンとした、アレである。ネットで調べると、そのペッタンを母親にやってもらった人がいるということで、個人的に驚いた。戦後から続いていたこのぎょう虫検査もその役目を終えるということなのだが、なぜか寄生虫卵検出率は九州地方は高いらしい。今回はぎょう虫検査の歴史と廃止に至った経緯、そしてなぜ九州では検出率が高いのか、調べてみた。

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日本は寄生虫大国だった

学校保健統計調査によると、戦後間もない1949年度の小学生の寄生虫卵検出率は63・89%だった。3人に2人はぎょう虫持ちだったわけだ。そりゃ恐ろしい。当時は国民病とも呼ばれるくらいぎょう虫はうじゃうじゃいたわけだ。非衛生的な環境に加え国民の知識不足などが原因であろう。検査は戦前から行われ、1958年の学校保健法制定とともに学校の健康診断の検査項目になり、小学校3年生以下には義務付けられていた。その後水洗トイレの普及、衛生に燗する知識の向上、そしてこのぎょう虫検査などで寄生虫卵検出率は劇的に下がり、2002年度には1%をきり、2014年度には0.13%にまで下がったのだ。ぎょう虫検査を実施するにももちろん費用がかかる。一つ100円らしい。その費用を考慮すれば、こんなに低い寄生虫卵検出率のために金を使わなくても、という考えに至のは自然な流れであろう。後は個人で必要なら検査してというわけだ。

pettan

九州地方の寄生虫卵検出率はなぜ高い?

2014年度の7歳児の寄生虫卵の検出率は、
山口0・2%
福岡0・5%
佐賀0・6%
長崎0・3%
熊本0・3%
大分0・9%
宮崎0・0%
鹿児島0・1%
沖縄2・7%
沖縄はちょっと高すぎるが、とにかく九州全体で高めなのである。これはあくまでも友陣の憶測であるが、西日本ではサバ寿司なるものがあるように、サバを生で食べる習慣があるのだ。もちろんその中には寄生虫が存在する。直接命にかかわるものではないので怖がることはない。ネットでも「なぜ西日本の人はサバを生で食べても平気なんですか」のような疑問を持つ人がいるらしく、平気かどうかは分からないが、ちゃんと影響はぎょう虫の陽性率として出ている、とこの質問者に言いたい。

沖縄のこの高さは、いも畑とさとうきび畑?

沖縄だけ飛び抜けて高い寄生虫卵検出率。なんと2.7%!どうしてそんなに高いのか、やはりその歴史や風土を考えなければいけない。

戦後どんどん寄生虫卵検出率は下がっていったのに、沖縄は相変わらず高かった。1988年の報告書によると、寄生虫の種類にもよるが、とにかく高い。衛生面で考えると沖縄はアメリカ軍基地があるせいか、水洗トイレの普及は早かった。なので衛生面が極端に悪かったわけではない。この報告書によると当時の農作はいも畑からさとうきび畑に変わってきていて、裸足で畑に入ることも減ってはきていると記されている。しかし当時よりほんの30〜40年前、つまり1960年近くまでは裸足でいも畑だったことを考えると、家庭内感染が主な原因ではないだろうか。つまり他の都道府県より割と最近まで、裸足で農作業をしていたのではと考えられるのだ。

最後に

このおしりペッタンが廃止になったら、子供たちのおしりは親が100%守らなければならない。これからの子供たちにはおしりペッタンの話をしても、通じなくなるんだな。2日連続でペッタンした記憶。このおしりペッタンは歴史の一部になって、過去の話となるのだな。ちょっと寂しい。

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