フィギュアスケートグランプリシリーズ第5戦、中国大会(中国杯)2016の男子シングルショートプログラムが、18日に北京で行われました。
地元中国の金博洋選手が4回転ルッツを決めて首位。パトリック・チャン選手は後半のジャンプが無得点になり3位でした。
日本から唯一の出場予定だった村上大介選手は欠場だったので、ちょっと寂しい中国大会となりましたね。
動画と共に、中国杯2016の男子シングルショートプログラムを総評しました。
GPS中国大会2016 男子ショート結果
順位 | 選手名 | 総合得点 | 技術点 | 演技構成点 |
---|---|---|---|---|
1 | 金博洋(中国) | 96.17 | 57.02 | 39.15 |
2 | ダニエル・サモーヒン(イスラエル) | 83.47 | 46.47 | 38.00 |
3 | パトリック・チャン(カナダ) | 83.41 | 38.92 | 44.49 |
4 | セルゲイ・ボロノフ(ロシア) | 82.93 | 44.36 | 38.57 |
5 | マックス・アーロン(アメリカ) | 81.67 | 43.90 | 37.77 |
6 | ロス・マイナー(アメリカ) | 76.73 | 38.74 | 37.99 |
7 | ミハル・ブジェジナ(チェコ) | 75.86 | 36.53 | 39.33 |
8 | 閻涵(中国) | 75.04 | 35.87 | 39.17 |
9 | アレクサンドル・ペトロフ(ロシア) | 74.21 | 37.35 | 36.86 |
10 | マキシム・コフトゥン(ロシア) | 70.10 | 32.73 | 37.37 |
男子ショート総評と動画
金博洋選手、ショート冒頭の4回転ルッツがすごかったですね。その後続けた3回転トーループは空中で軸がずれているのが分かりしたね。着氷で堪えてなんとか回転不足もとられず、このコンビネーションジャンプだけで、基礎点17.90加点0.86で、18.76点も稼いでいます。
トリプルアクセルや、演技後半に跳んだ4回転トーループは完璧でした。
金博洋選手は超高難度のジャンプを跳ぶので、決まると高得点で、この日も96.17点でした。
ただ演技構成点はそんなに出ないので、金博洋選手が全てのジャンプを完璧にこなしても、今の金博洋選手では100点は届かないと思います。
スパイダーマンの軽快な曲にのって会場をわかせましたが、やはり見せ場はジャンプだけなので、96.17点は妥当な得点かなと思います。まだ演技がジュニア。少年が氷の上を元気一杯滑っている感じ。
でも元気一杯な演技って、見ていて楽しいですから、見ている方も元気になれます。
金博洋選手の後半2つめのチェンジフットコンビネーションスピン、工夫が凝らしてあって、意外と良かったです。
この日最初の滑走者となったパトリック・チャン選手は、綺麗に決まったジャンプは冒頭の4回転トーループだけでしたね。その後につけた3回転トーループは着氷でバランスを崩し、お手付きかどうかギリギリのところ。3回転半もステップアウト、最後のジャンプは2回転になるとう痛いミス。3回転でなければルール違反なので無得点です。
しかし表現力は、一人異次元でしたね。中国杯2016の男子シングルの中で、唯一演技構成点が40点以上だったのは、パトリック・チャン選手だけです。
やはり一つの試合で、こういう魅せる選手が一人は必要ですよね。フィギュアスケートって、スポーツだけど芸術生も大事なんだということを思い出させてくれます。
最後に
明日のフリーでは、金博洋選手の4回転がどれだけ決まるのか注目です。2位のダニエル・サモーヒン(イスラエル)選手が83.47点で、金博洋選手と13点近く差があります。
このまま行けば、金博洋選手、初のシニアグランプリ優勝もありえるかも。地元中国の期待大ですね。
以上、フィギュアスケートグランプリ中国杯2016男子ショートの結界と総評でした。
男子フリーの結果
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「パトリックチャン金博洋に逆転[動画]スケート中国杯2016男子FP結果」
テレビ放送予定
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「スケートGP中国杯2016日程/テレビ放送/出場選手/結果予想」
女子の結果
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「三原3位本郷なぜ得点伸びず?[動画]スケート中国杯2016女子SP結果」
「三原・本郷・ラジオノワ[動画]スケート中国杯2016女子FP結果」