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本田真凜棄権ザギトワ強し[動画]フィギュアJGPファイナル2016Jr女子SP結果

フィギュアスケートのグランプリファイナルGPF2016のジュニア女子シングルショートプログラムが、8日にフランスのマルセイユで行われました。

日本からは紀平梨花選手と、全日本ジュニア女王坂本花織選手の2人が出場しまし、それぞれ5位と2位につけています。首位はロシアのアリーナ・ザギトワ選手。本田真凜選手は直前で体調不良で棄権しました。

動画と共に、ジュニアグランプリファイナル2016の女子シングルショートプログラムを総評します。

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JGPF2016 ジュニア女子ショート結果

順位 選手名 総合得点 技術点 演技構成点
1 アリーナ・ザギトワ(ロシア) 70.92 41.12 29.80
2 坂本花織 64.48 36.87 27.61
3 アナスタシヤ・グバノワ(ロシア) 60.30 31.90/td>

29.40
4 エリザベータ・ヌグマノワ(ロシア) 58.34 30.83 28.51
5 紀平梨花 54.78 28.18 27.60

ジュニア女子ショート総評と動画

ジュニア女子ショートの一番滑走となった紀平梨花選手。

会場のリンクの氷が柔らかく、なかなか馴染めなかったようで、6分間練習でも苦戦していました。

冒頭のダブルアクセルは流れも美しく決めましたが、続く2連続ジャンプ。3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションを予定していましたが、最初の3回転ルッツで派手に転倒してしまい、2つ目のジャンプをつけることができませんでした。

もう跳び上がった瞬間、ダメジャンプと分かるような、いつもの紀平梨花選手らしからぬジャンプでしたね。このジャンプでミスるなんて、紀平梨花選手らしくないし、しかも一番の得点源なので、この連続ジャンプが決まらなかったのは、とても痛いです。転倒した3回転ルッツは回転不足ではなく、ダウングレードされ、そこからマイナス評価。

ちなみにジュニア女子ショートでコンビネーションを決めたのは、アリーナ・ザギトワ選手と坂本花織選手のみで、あとの選手は軒並み失敗していました。それほどグランプリファイナル独特の雰囲気があるのか、紀平梨花選手のように柔らかい氷が合っていなかったのか。

紀平梨花選手は、他のエレメンツは素晴らしく、スピンとステップ全てレベル4でした。

今シーズンジュニアデビューしたばかりの紀平梨花選手。ジュニア一年目にしては、表現力は十分だと思います。これも濱田見栄コーチのおかげでしょうか。149センチと小柄ながら、ロシア勢の中にいても、そんなに見劣りしません。

やはりコンビネーションジャンプの失敗が響いて最下位ですが、明日のフリーに期待です。

紀平梨花選手ショートの動画

坂本花織選手はショート冒頭で、あのバネのあるアスリートらしい3回転ループを、豪快に決めます。加点が1.3点もつく、素晴らしいジャンプでした。これぞ坂本花織選手のジャンプといった感じ。

その後もジャンプを全て決め、スピードも落ちず、勢いに乗って最後まで滑りきりました。

途中フライングキャメルスピンで、軸が流れてしまうミスはありましたが、スピンそのものはレベル4評価。

プログラム全体としては、大きなミスは無かったし、スピードもありましたが、得点は64.48点。得点が表示された瞬間、坂本花織選手とコーチは、予想より低かったようで、驚いた様子でした。やはり要因は、演技構成点の低さです。

ジュニア一年目の紀平梨花選手より、0.01点高いだけ。坂本花織選手、ロシア勢の中にいると、表現力の差が浮き彫りになってしまいます。

それでも現在2位につけています。明日のフリーもノーミスで行きたいですね。

坂本花織選手ショートの動画

さてロシア勢。首位はアリーナ・ザギトワ選手でした。全てのジャンプを、ボーナスポイントのもらえる演技後半にもってくるというプログラム構成で、高得点を狙います。

手を上げて3回転ルッツジャンプし、このジャンプコンビネーションで、加点が1.60点。さらに手を上げて3回転ループを跳んで、1.20点の加点。すごいです。

ただ、音楽と体をくねくねした演技を見ていると、何を表現したいのか分かりません。

アリーナ・ザギトワ選手ショートの動画

カミーユ・サン=サーンス歌劇「サムソンとデリラ」の曲にに乗って、スピーディに滑るザギトワ選手。あの氷に映える水色の衣装もいまいちにで、音楽に合っていないように思えます。ですから、見ている方としては、伝わってくるものがない。一人で氷の上で、綺麗に舞っている。そんなふうに見えてしまうのです。

70.92点という高得点を獲得したザギトワ選手のショートプログラムでしたが、”感動”という点においては、ちょっと残念な気がする演技でした。

私がジュニア女子ショートで、一番素晴らしいと思ったのは、ポリーナ・ツルスカヤ選手欠場によりJGPF繰り上がり出場となった、エリザベータ・ヌグマノワ選手のレイバックスピンです。

エリザベータ・ヌグマノワ選手ショートの動画

後ろに上げた脚が、真っ直ぐで、ビールマンスピンの後ろ足真っ直ぐバージョン。ユリア・リプニツカヤ選手の軟体スピンのようです。レイバックスピンのトップにいくまでのスピンのポジション、手の位置など、速い回転で魅せてくれました。9人中8人のジャッジが、ヌグマノワ選手のこのスピンに最高評価をしました。

本田真凜棄権理由は?

本田真凜選手が試合直前になって棄権しました。とっても残念。

実は6日までインフルエンザで体調が良くなかったらしいのですが、先日はだいぶ回復し、練習もしていたようで、テレビで公式練習に望む本田真凜選手の様子が報じられていました。

しかし当日になって、熱が39度まで上がったとか。インフルエンザの検査でも陽性で、本田真凜選手の要望で再検査をしても同じ結果だったため、棄権をしたそうです。

ジュニアグランプリファイナル女子では、出場予定だったポリーナ・ツルスカヤ選手が欠場しています。ツルスカヤ選手の欠場が決定したとき、試合まで時間があったので、繰り上がりでエリザベータ・ヌグマノワ選手が出場しました。しかし本田真凜選手の場合は、試合直前で棄権をしたため、合計6人出場するはずのところを、そのまま5人となりました。

本田真凜選手、今シーズンはまだ一度も試合で優勝がありません。昨シーズンのジュニア選手権で優勝して以来、勝ちたいという気持ちが大き過ぎて、自分に負けてしまうのだとか。気持ちばかりが先走るのでしょうね。このグランプリファイナルでは、「自分を信じない」と話していました。絶対できると思うと変に力が入り過ぎてしまうらしく、もっと気楽に構え、肩の力を抜くことが大事なのでしょうね。

そしてこのグランプリファイナルで、気持ちのコントロールを試す良いチャンスだったのに、インフルエンザで棄権だなんて、きっと本田真凜選手本人が一番残念でしょうね。

最後に

アリーナ・ザギトワ選手が、2位の坂本花織選手と6点以上の差をつけて、ダントツの首位で、このまま明日のフリーも駆け抜けていくのでしょうか。

日本勢、棄権した本田真凜選手の分まで頑張ってほしいですね。

以上、フィギュアスケートジュニアグランプリファイナル女子ショートの結果と総評でした。

ジュニア女子フリーの結果
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女子シングルの結果
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テレビ放送日程
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