ショート1位の宇野昌磨選手が、23日にシカゴで行われたフィギュアスケートグランプリシリーズ2016アメリカ大会の男子フリーで、190.19点で1位となり、総合優勝しました。
おめでとう宇野昌磨選手!日本人男子シングルに唯一出場した宇野昌磨選手、地元アメリカ勢のアダム・リッポン選手やジェイソン・ブラウン選手も負けずに
GPSアメリカ大会男子シングルフリーと総合結果、そして宇野昌磨選手の演技を動画で振り返ります。
アメリカ大会2016男子シングルフリーの結果
順位 | 選手名 | 総合得点 | 技術点 | 演技構成点 |
---|---|---|---|---|
1 | 宇野昌磨(日本) | 190.19 | 100.11 | 91.08 |
2 | ジェイソン・ブラウン(アメリカ) | 182.63 | 92.61 | 90.02 |
3 | アダム・リッポン(アメリカ) | 174.11 | 89.25 | 85.86 |
4 | 金博洋(中国) | 172.15 | 95.15 | 78.00 |
5 | セルゲイ・ボロノフ(ロシア) | 166.60 | 86.00 | 80.60 |
6 | マキシム・コフトゥン(ロシア) | 163.32 | 88.40 | 75.92 |
7 | ナム・ニューエン(カナダ) | 159.64 | 82.70 | 76.94 |
8 | ティモシー・ドレンスキー(アメリカ) | 148.94 | 74.24 | 74.70 |
9 | Jorik Hendrickx (ベルギー) | 148.29 | 72.72 | 75.72 |
10 | ブレンダン・ケリー(オーストラリア) | 140.14 | 70.16 | 71.98 |
総合結果
- 宇野昌磨(日本)279.34
- ジェイソン・ブラウン(アメリカ)268.38
- アダム・リッポン(アメリカ)261.43
- セルゲイ・ボロノフ(ロシア)245.28
- 金博洋(中国)245.08
- ナム・ニューエン(カナダ)239.26
- マキシム・コフトゥン(ロシア)230.75
- ティモシー・ドレンスキー(アメリカ)226.53
- Jorik Hendrickx (ベルギー) 244.91
- ブレンダン・ケリー(オーストラリア)211.76
総評と動画、海外の評価・反応
アダム・リッポン選手は、成熟した演技で、観ている人を魅了しましたね。冒頭の4回転こそ、外に重心が膨らみすぎて転倒してしまったのと、3連続ジャンプのそれぞれのジャンプが詰まった感がありましたが、その他のジャンプは素晴らしかったです。スピンの一つ一つのポジションがとても綺麗で、軸はブレないし、手の動き一つとっても、本当に美しい。動き全体がなめらかで、美しいという言葉がぴったりの演技。世界ジュニア選手権を2連覇したときは、今の宇野昌磨選手の髪型をもう少し長くしたような髪型でしたが、今は短くし、26歳の、大人のアダム・リッポン選手でした。
宇野昌磨選手は、昨日のショートで完璧に決められなかった4回転フリップを、この日は完璧に着氷できました。あまりに完璧で、一瞬、3回転だった?と思ったほど。続く4回転トーループもいとも簡単に決めてしまいました。NBC中継の解説者、ジョニー・ウィアとタラ・リピンスキーも、宇野昌磨選手の素晴らしい4回転を見た後は、3回転がつまらなく見える、と言うほど素晴らしい出来の4回転でした。さらに宇野昌磨選手の凄いところは、18歳にして既にここまでの表現力を持っていることです。ジョニー・ウィアも宇野昌磨選手はトータルパッケージを持っている、フィギュアスケートに必要な全てを持っている、と絶賛していました。4回転ジャンプ、表現力、スピンやステップなどの技術面など、全てを持っているのです。
終盤の3回転半ジャンプで転んだこと以外は、完璧という演技でした。
宇野昌磨選手の演技終了後は、会場はスタンディングオベーションでした。
グランプリシリーズで4回転フリップを決めたのは、初めてという快挙です。
採集滑走者は、地元アメリカからジェイソン・ブラウン選手でした。この選手は本当に観客の心を掴むのがうまいです。氷の上で滑っているジェイソン・ブラウン選手の感情が、こちらに伝わってくる、そんな演技をするからです。一つ一つの動きが洗練されていて、丁寧に表現していました。表情を作るのがうまく、本当に情感こもった演技ができる選手というのは、演技構成点が高いですよね。
そしてこの日はジェイソン・ブラウン選手にとって、忘れられない試合になりました。というのも公式試合で初めてジェイソン・ブラウン選手は、4回転ジャンプをおりたのです。残念ながら回転不足をとられてしまいましたが、今まで試合でおりたことがなかったので、本人は感激していました。インタビューの様子を見ているだけで、ジェイソン・ブラウン選手の魅力に引き込まれていきます。そういう人って、人間性なのかなと思います。
中国の金博洋選手はショートでは得点源の4回転ジャンプが不調でしたが、フリーでもいまいちきれいに決めることができませんでした。しかしフリーの冒頭の4回転ルッツはきちんと決まり、加点ももらっています。フリー4位で、全体5位という成績でした。
最後に
グランプリシリーズのスケートアメリカ男子シングルは過去12回の内、日本人選手が9回優勝しています。昨年はこのアメリカ大会で宇野昌磨選手は2位だったので、今年は一番高い表彰台に登ることができて良かったですね。
さて来週はグランプリシリーズ第2戦カナダ大会2016ですね。宮原知子選手や羽生結弦選手が登場します。
「フィギュアGPカナダ大会2016日程/テレビ放送/出場選手/結果予想」
以上、フィギュアスケートグランプリシリーズ2016アメリカ大会男子シングルの速報、評価、動画、についてでした。
ショートの結果は
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「宇野昌磨[動画]フィギュアアメリカ大会2016男子SP結果速報」
女子の結果は
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「[動画]三原・浅田に海外の反応は?スケートアメリカ女子2016FP結果速報」
「三原舞依 海外の反応は?フィギュアアメリカ大会2016女子SP動画」
テレビ放送日程は
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「フィギュアGPS2016アメリカ大会日程/テレビ放送/出場選手」