フィギュアスケートグランプリファイナル2016が、フランスのマルセイユで12月8日から始まります。
シニアとジュニアのグランプリファイナルが同時に開催されるので、日本からも羽生結弦選手や宇野昌麿選手、宮原知子選手など、ジュニア・シニア合わせて6名の選手が出場します。
GPFの試合日程、テレビ放送予定、出場選手をご紹介すると共に、見どころや結果予想もしてみました。
グランプリファイナル2016 全試合日程
今年のグランプリファイナル2016は、フランスのマルセイユで行われます。マルセイユは南フランス地中海に面し、フランス最大の湾岸都市です。
以下、日本時間における日程です。
【シニアグランプリ日程】
- 男子シングル
ショート: 12月9日(金)午前5時10分~5時56分 → 結果
フリー: 12月11日(日)午前4時20分~5時17分 - 女子シングル
ショート: 12月10日(土)午前5時45分~6時31分 → 結果
フリー: 12月11日(日)午前3時~3時54分 - ペア
ショート: 12月9日(金)午前3時45分~4時39分
フリー: 12月10日(土)午前4時20分~5時25分 - アイスダンス
ショートダンス: 12月10日(土)午前3時5分~3時58分
フリー: 12月11日(日)午前0時45分~1時45分
→ 結果
→ 結果
【ジュニアグランプリ日程】
グランプリファイナル2016 出場選手
日本からファイナル2016に進出した選手は合計6名です。
羽生結弦
宇野昌麿
宮原知子
紀平梨花
坂本花織
本田真凜
【シニアグランプリ出場選手一覧】
- 男子シングル
ハビエル・フェルナンデス(スペイン)
パトリック・チャン(カナダ)
羽生結弦
宇野昌麿
ネイサン・チェン(アメリカ)
アダム・リッポン(アメリカ) - 女子シングル
エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)
アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)
エレーナ・ラジオノワ(ロシア)
ケイトリン・オズモンド(カナダ)
マリア・ソツコワ(ロシア)
宮原知子 - ペア
メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード(カナダ)
アリオナ・サフチェンコ/ブリュノ・マッソ(ドイツ)
于小雨/張昊(中国)
彭程/金楊(中国)
エフゲーニヤ・タラソワ/ウラジミール・モロゾフ(ロシア)
ジュリアン・セガン/シャルリ・ビロドー(カナダ) - アイスダンス
テッサ・ヴァーチュ/スコット・モイア(カナダ)
マイア・シブタニ/アレックス・シブタニ(アメリカ)
ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン(フランス)
エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリー・ソロビエフ(ロシア)
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ)
マディソン・ハベル/ザカリー・ダナヒュー(アメリカ)
【ジュニアグランプリ出場選手一覧】
- 男子シングル
アレクサンドル・サマリン(ロシア)
チャ・ジュンファン(韓国)
アレクセイ・クラスノジョン(アメリカ)
ロマン・サヴォシン(ロシア)
イリヤ・スキルダ(ロシア)
ドミトリー・アリエフ(ロシア) - 女子シングル
アナスタシヤ・グバノワ(ロシア)
エリザベータ・ヌグマノワ(ロシア)
紀平梨花
坂本花織
アリーナ・ザギトワ(ロシア)
本田真凜 - ペア
Anastasia MISHINA/Vladislav MIRZOEV(ロシア)
アナ・ドゥシュコヴァー/マルティン・ビダジュ(チェコ)
Alina USTIMKINA/Nikita VOLODIN(ロシア)
Amina ATAKHANOVA/Ilia SPIRIDONOV(ロシア)
アレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー(ロシア)
エカテリーナ・ボリソワ/ドミトリー・ソポト(ロシア) - アイスダンス
アッラ・ロボダ/パヴェル・ドロースト(ロシア)
レイチェル・パーソンズ/マイケル・パーソンズ(アメリカ)
ロレイン・マクナマラ/クイン・カーペンター(アメリカ)
Angelique ABACHKINA/Louis THAURON(フランス)
クリスティーナ・カリーラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ)
Anastasia SHPILEVAYA/Grigory SMIRNOV(ロシア)
テレビ放送予定
テレビ朝日とBS朝日で放送予定です。
12月12日(月)
午後5時~ 男女ショート
午後6時54分~ 男女フリー
午後9時~ エキシビション
【テレビ朝日】
12月9日(金) 午後8時~ 男子ショート
12月10日(土)午後6時56分~ 女子ショート
12月11日(日)午後7時58分~ 男女フリー・エキシビション
見どころと結果予想
まず女子ジュニアですが、何といっても日本のジュニア勢トップ3が、ロシア勢とどこまで互角に戦えるかです。
国内大会では、坂本花織選手が本田真凜選手と紀平梨花選手を上回る結果を残していかす。
しかし紀平梨花選手は、ジュニアグランプリシリーズでは坂本花織選手を上回り、スロベニア大会では194.24点という高得点を出しています。これは今シーズンのジュニアグランプリシリーズは、ロシアのアナスタシヤ・グバノワ選手の194.57点、アリーナ・ザギトワ選手の194.37点に次ぐ、高得点です。
紀平梨花選手はトリプルアクセルが大きな武器ですが、こういったジャンプだけでなく、表現力も評価されています。ジュニアデビューで演技構成点が既にロシア勢と互角の評価というのは、トリプルアクセル以上に大きな、そして安定して使える武器です。
また本田真凜選手も国内大会では坂本花織選手に押されぎみですが、国際大会は強い選手です。昨シーズンのジュニア世界チャンピオンという実績もさることながら、今年はより表現力に力を入れて、ロシア勢のそれと互角かそれ以上です。今シーズンはまだ、ショートとフリーの両方とも納得の行く演技ができた試合がありません。ショートで出遅れて、フリーでなんとか挽回するパターンが多いです。ジュニアグランプリファイナルでは、まず出だしのショートでしっかり上位に位置しておきたいですね。
さて今シーズンは飛ぶ鳥を落とす勢いの坂本花織選手です。試合後とによくなっていって、良い悪いの波が無くとても安定しています。ジャンプをするときの坂本花織選手の足を見ると、アスリートの足しているなと思います。スラリとした細い足なのですが、膝を柔らかくして、大きなバネのあるジャンプを跳ぶほどのすごい脚力の持ち主です。この3人の中では全日本ジュニア選手権で見せた演技を、あるいはそれ以上のものをファイナルで見せてほしいです。
続いてはシニア勢です。
男子シングルでは、ファイナル進出を早々と決めた宇野昌麿選手が昨年のグランプリファイナル3位を上回ることができるか、フェルナンデス選手と羽生選手にどこまで迫ることができるか、見どころです。このツートップに勝つには、4回転フリップを決めることができるかどうか鍵を握ります。宇野昌麿選手はまだ18歳なのですが、すでにあれだけの表現力を持っています。この表現力がフェルナンデス選手と羽生選手にどこまで迫ることができるかも、注目です。
羽生結弦選手はNHK杯で、今季自己ベストを更新し、300点超えを達成しました。ようやく羽生結弦選手らしい演技に近づいてきているので、ファイナルではもっと完成形に近い演技を見せてくれることに期待します。4回転ループが決まるかどうか、注目ですが、久石譲さんの「ヴュー・オブ・サインレンス」に乗って滑る美しいフリー、繊細な曲で、羽生結弦選手の柔らかさ美しさ繊細さが全て表現されている部分も、大きな見どころです。ファイナル4連覇という偉業を成し遂げることができるのか、ワクワクしますね。
この二人の日本人選手を迎え撃つのは、フェルナンデス選手です。世界選手権2連覇を成し遂げていますが、まだファイナル優勝はありません。カナダのパトリック・チャン選手も以前のような爆発的な勢いはありませんが、それでも今季既に2勝。ここぞというときに崩れず、情緒豊に滑るベテランらしい演技を、ファイナルでも期待しますね。
アメリカからは、ネイサン・チェン選手とアダム・リッポン選手が出場します。ネイサン・チェン選手は今シーズンからシニアに参戦し、ファイナル出場を決めました。4回転ルッツ、フリップ、サルコウ、トーループと、豊富な4回転を武器に、シニアでどこまで通用するか、見ものです。4回転が安定して決まれば、高得点を狙えます。
女子シングルに出場する宮原知子選手。今回ギリギリファイナル進出とはいえ、日本女子ファイナル進出が途絶えなくて良かったです。
女子シングルはロシア勢が強いですが、宮原知子選手がどこまで食い込むことができるか、見どころですね。普段ミスの少ない選手なのですが、グランプリシリーズではちょこちょことミスをしていて、特にショートで出遅れ、フリーで挽回するパターンが続いています。ショートをノーミスでしっかり滑りきれば、ロシア勢に割って入ることができると思います。
世界選手権で銅メダルを獲得してから、演技がとても安定しているアンナ・ポゴリラヤ選手。一人別世界、異次元の世界にいるエフゲニア・メドベージェワ選手。この二人のロシア勢争いも楽しみです。
以上、フィギュアスケートグランプリファイナル2016、試合日程、テレビ放送予定、出場選手、見どころと結果予想でした。